【アナリスト水田雅展の銘柄分析】日本管理センターは好業績や高配当利回りを評価して出直り展開

2014年2月17日 09:30

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

■地合い悪化の影響受けたが急反発

  サブリースを軸とした不動産管理事業を展開する日本管理センター <3276> (東2)の株価は、全般地合い悪化の影響を受けて急落する場面があったが、リスク回避の売りが一巡して急反発している。好業績や高配当利回りを評価して出直り展開だろう。

  不動産オーナーから賃貸マンション・アパートを一括で借上げて、一般入居者に転貸するサブリース事業を主力としている。一般的な保証賃料固定型サブリースではなく、独自に開発した保険付き収益分配型一括借上システム「スーパーサブリース(SSL)」を特徴としている。

  SSLは、パートナー契約を締結した建築系・不動産系・介護系パートナー企業が不動産オーナーから工事を受注し、当社が一括して借上げ、賃貸物件仲介・管理業務はパートナー契約を締結した賃貸管理会社に委託する仕組みだ。収益は物件入居者からの集金賃料、パートナー企業からの加入金・月会費・初期手数料、不動産オーナーからの事務手数料などである。

  収益基盤の多様化に向けて、13年4月に不動産賃貸仲介事業の子会社JPMCエージェンシーが営業を開始した。さらにイーベスト事業(収益不動産仲介事業)、賃貸住宅向けブロードバンド事業(JPMCヒカリ)、建築部材販売事業(床材のフローリングそっくりさん)なども展開し、イーベスト事業では13年8月に千葉県市川市を中心とする相続物件を一括で取得した。

  2月に策定した「14年度~16年度JPMCグループ中期経営計画」では、既存ビジネスであるサブリース事業の受託戸数拡大と入居率向上、イーベスト事業の成長、新規ビジネスとしての賃貸管理関連サービスの拡大、M&Aの活用によるグループ力強化などを基本戦略として、経営目標数値に16年12月期売上高400億円、経常利益21億円、純利益12億円、ROE32.9%を掲げている。

  2月10日に発表した前期(13年12月期)連結業績は売上高が268億47百万円、営業利益が10億26百万円、経常利益が10億38百万円、純利益が6億35百万円だった。連結初年度のため単純比較はできないが、前々期個別ベースとの比較では14.0%増収、18.5%営業増益、21.6%経常増益、29.9%最終増益だった。売上高は計画をやや下回ったが、利益はいずれもほぼ計画水準だった。配当については前回予想に3円増額して年間28円(第2四半期末12円50銭、期末15円50銭)とした。

  セグメント別売上高を見ると、不動産収入は管理物件戸数の拡大や入居率の向上などで258億53百万円、加盟店からの収入は新規パートナー企業の増加で4億66百万円、その他収入は不動産賃貸仲介事業やイーベスト事業が順調で5億27百万円だった。なお管理物件累計戸数は同4968戸増加して4万8715戸、パートナー企業は建設系・不動産系・介護系の合計で同42社増加して1130社となった。

  今期(14年12月期)の連結業績見通しは売上高が前期比14.2%増の306億68百万円、営業利益が同26.9%増の13億02百万円、経常利益が同25.9%増の13億06百万円、純利益が同23.4%増の7億84百万円としている。管理物件戸数の増加に加えて入居率も高水準で推移する。14年1月度の管理戸数は4万9318戸で前年同月に比べて5081戸増加している。好業績が期待されるだろう。

  配当方針については、安定性と成長性を高次元で両立させながら長期的な投資対象としての魅力を維持するため、従来の「配当性向30%以上」を「40%以上を目途に還元していく」に変更し、今期配当は前期比7円増配の年間35円(第2四半期末17円50銭、期末17円50銭)の予定とした。

  株価の動きを見ると、昨年12月の戻り高値1170円から反落し、1月下旬~2月上旬には全般地合い悪化の影響を受けて急落した。しかし2月4日の861円を直近ボトムとして急反発し、足元では1050円~1070円近辺まで戻している。リスク回避の売りが一巡し、2月10日発表の今期好業績見通しと増配の方針も好感した形だろう。

  2月14日の終値1051円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS84円67銭で算出)は12~13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間35円で算出)は3.3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS250円92銭で算出)は4.2倍近辺である。週足チャートで見ると、2月上旬の急落で一旦割り込んだ26週移動平均線を素早く回復し、戻りを押さえていた13週移動平均線も一気に突破した。強基調に回帰した可能性があり、高配当利回りも支援材料として出直り展開だろう。(ジャーナリスト&アナリスト)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【編集長の視点】鴻池運輸は続落も初値水準で下値抵抗力を発揮、連続増配をテコに割安修正展開も(2013/02/04)
【木村隆のマーケット&銘柄観察】ダイキアクシスは環境関連の創造開発型企業として本格評価へ(2013/02/04)
【編集長の視点】ソフトマックスは連日の最安値も決算発表を先取り連続最高純益に再評価余地(2013/02/04)
【高見沢健のマーケット&銘柄ウオッチ】オイシックスの押し目に仕込みの好機、30~40歳代女性層背景に好業績続く(2013/02/03)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事