国内株式市場見通し:アベノミクス相場で膨らんでいた海外勢の需給動向を見極め

2014年2月15日 16:01

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記事提供元:フィスコ


*16:01JST 国内株式市場見通し:アベノミクス相場で膨らんでいた海外勢の需給動向を見極め
■先物主導による波乱含みの相場展開

先週(2/10-14)の日経平均は下落。前週末から週前半にかけての上昇部分を週後半にかけての調整で帳消しにするなど、波乱含みの相場展開となった。週前半は先物主導での上昇となったが、週後半は反対に先物主導で下げ幅を拡大するなど、先物市場に振らされる格好だった。連日でギャップ・アップからのスタートとみせていた日経平均は、200日線をクリアし、目先的なボトム形成からのリバウンド機運が強まったが、週末の下げによって再び200日線を割り込んでしまい、調整トレンドを脱せずにいる。

足元でリバウンドが強まり、決算期待が高まっていたソフトバンク<9984>は、予想を上回る決算を発表したが買い先行後に大幅な下げに転じるなど、現在の不安定な需給面を表す値動きとなっている。同様に需給調整が一巡したとみられていた新興市場の中小型株なども不安定となり、マザーズ指数の弱さが目立っている。

■海外勢のポジション圧縮の動き

先週に引き続き不動産株の弱い値動きが目立つ。アベノミクスによる代表的な銘柄として上昇していたこともあり、海外勢による利益確定の流れが継続しているように映る。アベノミクス相場で膨らんでいた海外勢によるポジション圧縮とみられる動きがみられるなか、金融緩和メリットとして相場をけん引していたセクターや銘柄の動向を見極める必要がある。

米国市場ではNYダウが緩やかなリバウンドを継続しており、25日線を捉えている。一方で日本株の連動性は薄まり、日経平均は直近安値に接近。円相場は1ドル101円台での推移となるなか、ポジション圧縮の動きからイレギュラー的に値幅が出やすい地合いでもある。ここしばらくは、好業績銘柄のほか、割安感の強まっている銘柄などへの見直しのタイミングを探る展開になりそうだ。

■買い戻しを意識した需給要因、高配当銘柄は底堅く

需給的にはポジション圧縮のなか、3月期末が近づくに連れてショートポジションが積み上がっていた銘柄には買い戻しを意識したスタンスに。昨年5月以降、信用倍率が1倍を下回る売り長状態が慢性化しているグリー<3632>や10月以降、売り長状態のDENA<2432>などには、短期筋のリバウンド狙いが活発化しやすいと考えられる。

また、JPX日経400型連動投信への資金流入が500億円を超えるなど、NISAに絡んだ待機資金などは受け皿として期待はできるが、明確なボトム形成を見極めるまでは指値状況も膨らみづらいだろう。高配当銘柄などには下値の堅さが意識される可能性がありそうだが、しばらくは冷静な対応が求められそうだ。

■追加緩和期待が高まりやすく

今週(2/17-21)は17日に10-12月の国内総生産(GDP)速報値が発表される。事前予想の中央値は前期比年率2.8%増(7-9月は1.1%)。17日、18日には日本銀行が金融政策決定会合を開き、18日に黒田日銀総裁が記者会見する。追加の金融緩和はないとの見方が大勢だが、足元での調整によって市場の期待感は予想以上に高まることになりそうだ。

海外では17日にユーロ圏財務相会合が開かれる。18日には2月の独ZEW景況感指数、19日に米FOMC議事録が公表されるほか、1月の米住宅着工件数が発表される。20日は2月の中国HSBC製造業PMI(速報値)、1月の米消費者物価指数(CPI)が発表される。21日に1月の米中古住宅販売件数が発表され、22日からG20財務相・中央銀行総裁会議が開かれる。《FA》

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