先物主導による売り仕掛け的な商いに注意/東京株オープニングコメント

2014年1月17日 08:39

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記事提供元:フィスコ


*08:39JST 先物主導による売り仕掛け的な商いに注意
 17日の東京市場は利食い優勢の展開になりそうだ。16日の米国市場は米銀行大手、シティグループの冴えない決算や12月の住宅市場指数が予想を下回ったことが嫌気されダウは反落。シカゴ日経225先物清算値は大証比70円安の15650円となり、日経平均はこれにサヤ寄せする格好になろう。

 また、米半導体大手インテルが取引終了後に決算を発表。時間外で弱い動きをみせているため、17日の米国市場の下げなどを連想させそうであり、手控え要因になりそうである。円相場も1ドル104円35銭辺りと、前日の水準からはやや円高に振れていることも手掛けづらさにつながる。

 日経平均は25日線や一目均衡表の基準線が15716円辺りに位置しているが、これを再び割り込んでくる可能性があるため、調整色が強まる可能性がある。積極的な売買が手控えられるなか、先物主導による売り仕掛け的な商いには引き続き注意しておきたい。特にファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、ソフトバンク<9984>など指数インパクトの大きい銘柄へは仕掛け的な対象にもなりやすいだろう。

 そのため、物色の流れとしては個人主体による中小型株に向かいやすい。決算を手掛かりとした個別対応のほか、iPSやノロウイルスといった材料からバイオ関連への関心は高そうだ。《TN》

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