前場に注目すべき3つのポイント~エナリスの動向に注目、バイオ関連にも関心が向かうか

2014年1月16日 08:26

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記事提供元:フィスコ


*08:26JST 前場に注目すべき3つのポイント~エナリスの動向に注目、バイオ関連にも関心が向かうか

16日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:抵抗線突破でリバウンド機運が高まるか
■外資系証券の注文動向:差し引き140万株の買い越し
■前場の注目材料:エナリス<6079>の動向に注目、物色継続なら再生可能エネルギー関連への刺激に

■抵抗線突破でリバウンド機運が高まるか

☆日経225想定レンジ:上限15950円-下限15800円

16日の東京市場は堅調な展開が期待される。15日の米国市場はバンク・オブ・アメリカの10-12月期決算が好感され、朝方から買いが先行。地区連銀経済報告(ベージュブック)で大部分の地域で経済活動が拡大したとの認識が示されたことも好感され、NYダウは大幅に続伸した。シカゴ日経225先物清算値は大証比55円高の15835円となり、日経平均はこれにサヤ寄せする格好で始まりそうだ。また、円相場は1ドル104円55銭辺りと円安に振れていることも買い安心感につながりそうである。

日経平均は年明け以降、上値を切り下げる展開が続いており、5日線(15828円辺り)や一目均衡表の転換線(15850円辺り)などに上値を抑えられる形状をみせている。これらをクリアしてくるようだと、リバウンド機運が高まりやすいとみられる。一方、足元では先物主導による売買によって振れの大きい相場展開が続いており、戻り局面での仕掛け的な売りには注意しておきたい。

東京都知事選挙で、小泉純一郎元首相は脱原発で協調する細川護熙元首相を全面支援する考えを示している。国政が脱原発を掲げる都政に振り回されることが最大のリスクと指摘する向きもあり、目先は神経質な相場展開になる可能性が出てきている。もっとも、15日の大幅反発でチャート形状では天井形成シグナルとなる、上に残すアイランド・リバーサル形状を消した。積極的なポジションは取りづらいところではあるが、先高期待は後退していないだろう。

物色としては、決算を手掛かりにした個別対応のほか、17日から中国移動が米アップルの「iPhone」を発売することからアップル関連への波及。また、足元でバイオ関連のニュース・リリース等が相次いでおり、バイオ関連への見直しにも期待したい。

■外資系証券の注文動向:差し引き140万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1250万株、買い1390万株、差し引き140万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

1月8日(水):1250万株の買い越し
1月9日(木):860万株の買い越し
1月10日(金):260万株の買い越し
1月14日(火):120万株の売り越し
1月15日(水):650万株の買い越し

■前場の注目材料

・良好な米製造業指数や米国債券利回りの上昇で為替相場はドル高(円安)に
・エナリス<6079>の動向に注目、物色継続なら再生可能エネルギー関連への刺激に
・日米英など、国際iPSバンクを設立へ

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

08:50 11月機械受注(前月比予想:+1.1%、10月:+0.6%)
08:50 12月企業物価指数(前年比予想:+2.6%、11月:+2.7%)
08:50 11月第三次産業活動指数(前月比予想:+0.7%、10月:-0.7%)
09:00 日銀全国支店長会議
09:30 黒田日銀総裁のあいさつ要旨公表
11:00 菅官房長官、定例記者会見

<海外>

09:30 豪・12月失業率(予想:5.8%、11月:5.8%)《KO》

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