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ハリウッドの中国シフトも一因? 日本の映画興行成績トップ10のうち7本がアニメ
2013年の日本映画市場における興行成績ランキングが発表された。ハリウッドの実写映画が苦戦する中、圧勝したのは「アニメ」。トップ10本のうち7本がアニメ作品という結果になった。
【アニメが上位を席巻 特に邦画強し】
エンターテインメント情報サイト『ハリウッド・リポーター』によると、ランキング1位は、宮崎駿監督が自身最後の作品と語る「風立ちぬ」。興行収入1億1610万ドルと、昨年1億ドル越えした唯一の映画である。
続いて2位にピクサーの「モンスターズ・ユニバーシティ」が8900万ドルと迫る。「ディズニー/ピクサー」の海外での収入うち約20%を売り上げ、日本でのピクサー人気を裏付けた。
3位は4150万ドルで「テッド」。日本人がかわいいもの好きなのは知られているが、素行不良で口の悪いテディベアがここまで人気がでたのは少々意外だったとの見方を同メディアは示している。なお「テッド」は実写映画のジャンルでは1位ということになるが、実際はCGのテディベアとの融合であり、完全実写というよりはアニメ的要素を含んだものであるとの指摘もある。
4位以下は「ドラえもん」、「名探偵コナン」、「ポケットモンスター」、「ドラゴンボール」などファミリー層向け邦画アニメがランキングを支配。ハリウッドからは、10位にディズニーの「シュガー・ラッシュ」がランクインするのみとなった。
【もう日本ではヒットしない?ハリウッドの視点は中国市場へシフトか】
アメリカの情報サイト「アニメーション・マガジン」は、トップ10以下で善戦したハリウッド映画は「アイアンマン3」、「怪盗グルーのミニオン危機一発」、「ローン・レンジャー」と伝える。
一方、エンターテインメント情報サイト『バラエティ』では、残念だったハリウッド映画として「パシフィック・リム」、「ウルヴァリン: SAMURAI」、「47RONIN(フォーティーセブン・ローニン)」をあげた。これらはおそらく日本市場を意識して作られたにも関わらず、惨敗したと伝える。
また同メディアは、ハリウッド映画の興行が振わなかったのは「ハリー・ポッター」のような超大作人気シリーズの不在が原因と指摘している。
『ハリウッド・リポーター』によると、今ハリウッドの標的は、好況の成長市場である中国に向けられているとのことである。とはいえ、日本もまだまだ映画の輸出先としてドル箱市場の可能性を持つ国と見られているそうだ。しかし、日本映画市場20億ドルの年間売り上げのうち3分の2が海外映画だった2003年と比べると、状況は厳しくなっているとの見方を示している。
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