13日の米国市場ダイジェスト:ダウは179ドル安、企業業績への警戒感が強まる

2014年1月14日 07:32

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記事提供元:フィスコ


*07:32JST 13日の米国市場ダイジェスト:ダウは179ドル安、企業業績への警戒感が強まる

■NY株式:ダウは179ドル安、企業業績への警戒感が強まる

NYダウ       ナスダック
終値 :16257.94  終値 :4113.30
前日比:-179.11   前日比:-61.36
始値 :16434.03  始値 :4167.41
高値 :16453.13  高値 :4179.47
安値 :16240.60  安値 :4097.99

13日の米国株式相場は下落。ダウ平均は179.11ドル安の16257.94、ナスダックは61.36ポイント安の4113.30で取引を終了した。朝方は小動きで始まったものの、今週から本格化する主要企業の10-12月期決算への警戒感が強まっているほか、ゴールドマン・サックス(GS)が米国株式相場に慎重な見方を示したことで、終日軟調推移となった。セクター別ではテクノロジー・ハード・機器を除き、耐久消費財・アパレルやメディアを中心に全面安となった。

アルコール飲料のビーム(BEAM)はサントリーからの買収提案を受けて急騰。ネットワーク機器のジュニパー・ネットワークス(JNPR)は、大株主でアクティビスト投資家のエリオット・マネジメントから、株主価値向上に関する提言を受けたことが明らかとなり上昇した。一方で、ヨガ用品のルルレモン・アスレティカ(LULU)は、業績下方修正を発表して急落。医薬品卸売のマッケソンは、独セレシオ社の買収に関して株主から十分な賛同が得られなかったことが明らかとなり下落した。

アトランタ連銀のロックハート総裁が、更なる量的緩和縮小を支持すると発言したことも相場の下落要因となった。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:ドル・円は102円90銭、米12月雇用統計を受けたドル売りが継続

ドル・円は103円55銭から102円85銭まで下落し102円90銭で引けた。予想を大幅に下振れた米12月雇用統計を受けて米連邦準備制度理事会(FRB)が資産購入ペースを鈍化させるとの思惑も浮上し米国債利回りの低下に伴うドル売りや、ロックハート・アトランタ連銀総裁の発言「労働市場は失業率が示すほど健全ではない」などを嫌った株安に連れたリスク回避の円買いが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.3668ドルから1.3638ドルまで下落し1.3665ドルで引けた。ユーロ・円は、株安に連れ141円51銭から140円51銭へ下落した。ポンド・ドルは、1.6434ドルから1.6347ドルへ下落した。ドル・スイスは、0.9048フランへ上昇後、0.8994フランへ反落した。

■NY原油:反落で91.80ドル、供給が増加するとの思惑で13年6月以来の安値を更新

NY原油は反落(NYMEX原油2月限終値:91.80 ↓0.92)。供給が増加するとの思惑が圧力となり一時91.43ドルまで下落し、13年6月以来の安値を更新した。イランと主要6カ国が同国の核開発プログラムをめぐる昨年11月の暫定合意の具体的履行策で合意。このため、イランに対する制裁が緩和され同国の原油輸出が再開する可能性が強まった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  16.43ドル -0.34ドル(-2.03%)
モルガン・スタンレー(MS) 30.87ドル -0.43ドル(-1.37%)
ゴールドマン・サックス(GS)175.88ドル -2.51ドル(-1.41%)
インテル(INTC)    25.50ドル -0.03ドル(-0.12%)
アップル(AAPL)      535.73ドル +2.79ドル(+0.52%)
グーグル(GOOG)      1122.98ドル -7.20ドル(-0.64%)
フェイスブック(FB) 55.91ドル -2.03ドル(-3.50%)
キャタピラー(CAT)     89.89ドル -0.62ドル(-0.69%)
アルコア(AA)       10.10ドル -0.01ドル(-0.10%)
ウォルマート(WMT)     77.49ドル -0.55ドル(-0.70%)《KO》

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