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「レバレッジ解消」から「リスクテイク」へ、マクロ改善で投資家の要求も変化
記事提供元:フィスコ
*09:17JST 「レバレッジ解消」から「リスクテイク」へ、マクロ改善で投資家の要求も変化
バンク・オブ・アメリカ/メリルリンチ(BOA/ML)が大手ファンドマネジャーを対象に実施した最新の月間調査で、半数以上が企業の設備投資拡大を望んでいることが明らかになった。
また、大手会計事務所デロイトが発表した最新の四半期リポートによると、英国の最高財務責任者(CFO)の57%がバランスシート上でのリスクテイクを拡大する方針を好んでおり、この数値は2007年の調査開始以降で最大を記録したという。
投資家の求めに応じて企業経営者が設備投資拡大に動く用意ができている状況が鮮明化した格好だが、これは金融危機から続いてきた投資抑制の風潮に変化が出てきたことも意味している。
金融危機を受け、投資家の大部分は企業の負債削減、つまり「レバレッジ解消」を要求してきたが、最近は企業により多くのリスクを取らせる方向に風向きが変わりつつある。背後にはユーロ危機の後退や財政を巡る米国政治リスクの低下などマクロ環境の改善があるもよう。
ただ、フェイスブックなど資本の軽い企業の台頭もあり、むやみに重い資本を投下するよりは革新的な技術や研究開発を重視する投資家も多い点には留意する必要があろう。《RS》
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