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【中国の視点】中国は米国を抜いて世界一の貿易大国へ、貿易強国への変身は今後の課題
記事提供元:フィスコ
*08:08JST 【中国の視点】中国は米国を抜いて世界一の貿易大国へ、貿易強国への変身は今後の課題
中国の税関総署は1月10日、2013年の中国の貿易額が4兆1600億米ドル(約436兆8000億円)に達したと発表した。4兆米ドルの大台を突破したのは初めてであり、特別な事情がなければ、2013年にも米国を抜いて世界一の貿易大国になると見込まれている。
昨年12月の輸出入別では、輸入増加率が市場予想を大幅に上回った一方、輸出増加率は市場予想を下回った。また、2012年に続き、2013年も政府が定めた輸出増加目標を達成できなかった。
輸出伸び率の鈍化について、外需の縮小が挙げられたほか、人民元の対米ドル為替レートの上昇や中国における人件費の上昇を受け、一部企業がより賃金の安い東南アジアに製造拠点を移転していることが一因だと分析された。また、発展モデルの転換に伴い、貿易黒字の縮小も避けられないと指摘された。
人民元高や人件費の上昇がしばらく継続する公算が大きいため、労働集約型産業の輸出が今後も一段と減少すると予測されている。貿易大国から貿易強国への変身が今後の課題となり、雇用市場や社会の安定などにも関わっていると指摘された。このため、ハイテク分野などにおける日米欧など先進国・地域との競争が一段と激化するとみられている。《ZN》
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