中国投資の性質が変化へ、ロレアル・ガルニエ撤退に見る“選別”の動き

2014年1月9日 09:00

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記事提供元:フィスコ


*09:01JST 中国投資の性質が変化へ、ロレアル・ガルニエ撤退に見る“選別”の動き
フランスの化粧品大手ロレアルはこのほど、中国で「ロレアル・ガルニエ」ブランドの販売を停止する方針を明らかにした。今後は「ロレアル・パリ」「メイベリン・ニューヨーク」に特化するという。ロレアルの広報官は、中国市場はダイナミックさを保っているが成長は鈍化していると指摘。なお、前週には米国の同業レブロンが成長鈍化を理由に中国撤退を明かしたばかりだ。

最近は外資系消費財メーカーの中国撤退あるいは縮小のニュースが目立つ。昨年には英小売大手テスコが独自での市場参入を断念し、中国企業との合弁に切り替えた。さらに独メトロは家電量販店「メディア・サターン」の中国展開を取りやめている。

中国では経済成長ペースの鈍化や人件費上昇、さらには国営テレビ局による外資攻撃などで商売がしにくくなったという事情があるのかもしれない。また、巨大市場でありながら利益率が低いことも、企業による中国展開の“選別”を促している可能性がある。

例えば、調査会社バーンスタイン・リサーチによると、中国のビール市場はアジア全体での出荷量の71%を占めているが、利益全体では17%しか占めていないという。

中国市場を断念する企業が今後も続出するとは考えにくい。ただ、中国に対しては“なんでも”投資を行ってきたこれまでの傾向は徐々に変化し、現地で確実に利益の上がる事業だけに特化するという選別の動きが加速する公算が大きい。《RS》

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