なぜ女性は年賀状を出すのが好きなのか

2014年1月6日 17:59

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記事提供元:エコノミックニュース

 毎年、友人や知人からの年賀状を楽しみにしている人は多いだろう。最近ではプロ顔負けのデザインで自作する人も多い。とはいえよく言われることだが、虚礼廃止の傾向やメール・SNS等の浸透などにより、年賀状を出す人は減り続けている。

 株式会社ライフメディアの「リサーチバンク」では2010年から毎年、全国の10~60代男女を対象に「年賀状に関する調査」を実施している。ここ数年の推移を見ると、3年前の10年には全体の73.9%が「年賀状を出す」と回答していたが、11年には65%、12年には64%、今年は61%まで減少。調査開始以来、4年間で13ポイント近くも減っている。

 「年賀状好き」は圧倒的に女性が多い。14年の年賀状を「出す予定」と回答した割合が最も高かったのは「60代女性」で78%。反対に29%ともっとも少なかったのは、「20代男性」だった。同じ若年層でも20代女性は44%が「出す予定」と答えており、年賀状に対する思いは一般的に、女性の方が強いようだ。

 年代別にみても、年賀状を出す人の割合は40代までの各世代で、女性の方が多くなっている。女性は20~40代のいずれの世代においても、男性と比べ年賀状を出す人の割合が20%ほど多い。この男女差は50代でようやく縮まり、50代では男女ともに75%が年賀状を出すようになる。

 一般的に、女性は男性よりも平均初婚年齢が早く、生涯未婚率も低い。友人・知人間で送り合う年賀状は「結婚・出産・子どもの進学・家族旅行」など、この1年で家族に起こったさまざまなイベントを知らせるものが多いため、男性よりも家族を作るのが早い(もしくは作りやすい)女性の方が、こうした年賀状を作る機会がそもそも多いのだ。

 また女性は、男性よりもライフイベントを友人・知人間で共有したいという思いが強いのかもしれない。これらの理由から、子育てが一段落する40代までは圧倒的に「年賀状好き」の女性が多いのだろう。(編集担当:北条かや)

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