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日経平均がNYダウを上回り日本株優位の流れとなるか=犬丸正寛の相場展望
【相場の方向と物色の方向】
来週(16~27日)は、師走相場の換金売りが先行する中で、NYダウに対し日経平均がどのていど強張るか、あるいは久々に日経平均がNYダウを上回るかが注目されそうだ。
NYダウと日経平均の単位を外して眺めると、日経平均はNYダウに200ドルていどまでその差を縮めている。今年、5月にも短期間、日経平均がNYダウを逆転したが、今度も短期間で終るのか、あるいは日本株優位となって長期間となるのか、大きい注目点である。
足元のNYダウは調整の展開となっている。NYダウは11月29日の高値1万6174ドルから12日の1万5703ドルまで470ドル余り下げている。16~17日に開催の米FOMCで金融量的緩和の縮小が決まるのではないか、ということで下げているようである。
アメリカは第1~3次まで大型の量的緩和を実施し、これから量的緩和の縮小に向かおうとしているのに対し、日本は今年春の異次元緩和といわれる緩和策が第1弾であり来年春にも第2弾に期待できるという大きい違いがある。日本の場合、アメリカのように株式保有が高くないため株高による資産効果は限定的だが、それでも、これからも株高政策が採られるものとみられることから日米株価の逆転傾向は十分に予想されそうだ。「日経平均」÷「NYダウ=「NN倍率」、といわれるもので、NN倍率が1倍を超えることになれば大変なことである。当然、外国人投資家の日本株買いが活発となることを意味しているといえる。
来週はまだ、日経平均は今年5月につけた場中高値1万5942円の更新は無理とみられるが、その次の週(24~27日)には高値を更新して来年相場に繋ぐ展開とみられる。
来週は、売買代金が2兆円ていどと盛り上がりに欠ける中では、引き続き動きの軽い中小型銘柄が物色の対象になるものとみられる。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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