【編集長の視点】京進は変わらずで寄るも下値に低位値ごろ割安株買いが続き東証2部上場来安値水準から底上げ余地

2013年12月9日 11:11

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄ウオッチ>

  京進 <4735> (東2)は、前週末比変わらずの191円で寄り付きもみ合っているが、今年7月の東証・大証統合に伴う東証第2部上場以来の安値170円からの底上げを窺っている。今5月期純利益の大幅続伸予想と連続増配を見直し極低位値ごろ割安株買いが下値に続いており、個別指導教室の相次ぐオープンや新規事業の日本語学校の教室増設、さらに再三にわたってマスコミに取り上げられている同社独自の「ほめる指導」も株価材料として評価されている。

■純利益は2.5倍と大幅に続伸し連続増配も予定

  同社の今期業績は、売り上げ101億7900万円(前期比2%増)、経常利益3億円(同34%増)、純利益1億100万円(同2.5倍)と予想され、配当も、5.3円(前期実績4.3円)へ連続増配を予定している。学習塾事業で前期に個別指導教室スクール・ワンのフランチャイズ教室を中心に9教室を開校したが、今期も第1四半期に5校を開校して100校としたあとも、第2四半期入りの9月以降も、6校の積極的な新規教室開校やリニューアルオープンを進めており、新規事業の英会話事業や日本語教育事業、保育事業でも全国展開を進めることなどが寄与する。純利益は、前期計上の減損損失が一巡して大幅続伸する。

  新規事業では、日本語教室を既存の首都圏の3校から来年4月に京都駅前教室を開校予定で、外国人留学生を対象に日本語でのコミュニケーション能力を高めるとともに日本文化への理解を深め、現在、2%程度にとどまっている売上高構成比を10%にアップさせる。また保育事業も、現在の京都での保育園1園体制を首都圏に展開し複数園での運営体制に拡大する。

■「いいね!運動」の「ほめる指導」で新規入校生も増加

  本業の学習塾事業も、同社の独自ビジモデルの「ほめる指導」が、マスコミでの露出度が高まっており、業容拡大につながる。同指導方法は、講師間で共有した生徒の長所を褒めてモチベーションを高めて学力向上に結び付けるもので、「いいね!day」を設定して「いいね!運動」を進めており、在校生のクチコミなどが、新規入校生を増やす副次効果にもつながっている。

  株価は、前期業績の上方修正・増配に東証・大証統合による東証2部上場が加わって8月に222円まで買われ、170円まで調整、20円幅の小幅往来相場が続いている。PERは15倍台、PBRは0.6倍と大きく割り負けており、8月高値奪回から大証2部時代の年初来高値255円へキャッチアップしよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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