【アナリスト水田雅展の銘柄分析】JSPが本格出直り、1ヶ月ぶりに25日線突破

2013年11月19日 09:18

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

  発泡プラスチック製品のJSP <7942> の株価は戻り高値圏から一旦反落したが、強基調に変化はなく足元では25日線を1ヶ月超ぶりに突破し調整一巡感を強めている。押し目買いの好機だろう。

  押出事業(産業用包装材、産業用通い函、食品用包装材、広告用ディスプレー材、住宅用断熱材など)、ビーズ事業(自動車衝撃緩衝材、家電製品緩衝材、IT製品輸送用通い函など)、その他事業(一般包材など)を展開し、押出事業の住宅用高性能断熱材「ミラフォーム」や、ビーズ事業の自動車部品用ポリプロピレン「ピーブロック」など、高機能・高付加価値製品の拡販を強化している。

  10月30日発表の今期(14年3月期)第2四半期累計(4月~9月)の連結業績は前年同期比13.1%増収、同1.1%営業減益、同5.2%経常増益、同12.8%最終増益だった。円安に伴う外貨建て売上の円換算額増加も寄与して2桁増収だったが、原燃料価格上昇などで営業利益が伸び悩んだ。セグメント別に見ると、押出事業は住宅用断熱材の好調などで同9.4%増収だったが、同21.0%営業減益(全社費用等調整前)だった。ビーズ事業はアジア市場の好調などで同17.5%増収、同14.6%営業増益だった。その他事業は同8.4%減収で、営業利益は17百万円の赤字だった。

  通期見通しは前回予想に対して売上高を増額、利益を減額修正した。売上高は85億円増額して前期比14.0%増の1095億円、営業利益は2億円減額して同37.7%増の63億円、経常利益は3億円減額して同29.9%増の64億円、純利益は1億円減額して同26.3%増の42億円とした。想定為替レートは1米ドル=97円、1ユーロ=128円とした。売上高については円安に伴う外貨建て売上の円換算額の増加、利益に関しては原燃料価格、電力料金、輸送費の上昇に対する販売価格への転嫁遅れが主因のようだ。

  ただし、住宅用断熱材「ミラフォーム」や自動車部品用「ピーブロック」など高機能・高付加価値製品の販売が好調であり、自動車関連での採用拡大や、持分法適用関連会社だった日本アクリエースの連結子会社化なども寄与する。通期見通しに対する第2四半期累計の進捗率は売上高が49.7%、営業利益が44.4%、経常利益が48.4%、純利益が54.2%である。期後半には販売価格是正も浸透して好業績が期待されるだろう。

  株価の動きを見ると、戻り高値圏の1600円台でのモミ合い展開から一旦反落し、1500円近辺まで水準を切り下げた。通期利益の減額修正が嫌気された可能性もありそうだ。ただし11月18日は前日比46円(3.02%)高の1571円まで反発する場面があり、調整一巡感を強めている。好業績を再評価する動きだろう。

  11月18日の終値1565円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS140円87銭で算出)は11~12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間30円で算出)は1.9%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1671円55銭で算出)は0.9倍近辺である。

  日足チャートで見ると一旦割り込んだ25日移動平均線を、11月18日の反発で一気に回復した。また週足チャートで見ると、サポートラインの26週移動平均線近辺で下げ渋る動きだ。強基調に変化はないだろう。今期好業績に再評価の余地があり押し目買いの好機だろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【特集・カジノ関連銘柄】カジノ解禁強まる、観光立国戦略が後押し(2013/08/21)
メタンハイドレート関連銘柄特集:次世代のエネルギー資源として期待高まる(2008/04/06)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事