【アナリスト水田雅展の銘柄分析】インフォマートは週足チャート好展開、好業績

2013年11月5日 09:04

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

  EC事業を展開するインフォマート <2492> (東マ)は10月31日に第3四半期累計(1月~9月)業績を発表した。11月1日の株価は6営業日続落となったが、全般地合い悪の影響を受けた形だ。好業績を評価して5月高値を試す流れに変化はなく、押し目買いの好機だろう。

  フード業界向け企業間電子商取引(BtoB)プラットフォームで「ASP受発注システム」「ASP規格書システム」「ASP商談システム」「ASP受注・営業システム」などを提供し、システム使用料収入が収益柱である。プラットフォーム「FOODS info Mart」の利用企業数(海外事業除く)は、13年9月末時点で12年12月末比1870社増加の3万3349社(売り手企業が同1734社増加の2万6509社、買い手企業が同136社増加の6840社)となり増加基調である。

  中期成長に向けて「ASP受発注システム」など各システムの利用拡大を図る取り組みを強化するとともに、次世代「BtoB&クラウド」プラットフォームの開発、海外展開の本格化、美容業界向け「BEAUTY info Mart」や医療業界向け「MEDICAL info Mart」など事業領域の拡大を推進している。

  データ連携でのアライアンス戦略も推進し、13年5月にはJFEシステムズ <4832> と「ASP規格書システム」、13年6月には東芝テック <6588> と「ASP受発注システム」、13年11月には東京システムハウスと「ASP規格書システム」でデータ連携を開始した。また13年9月にはオザックスと共同でフード業界の海外進出応援サイトを開設している。

  10月31日に発表した今期(13年12月期)第3四半期累計の連結業績は、前年同期比15.1%増収、同55.8%営業増益、同58.8%経常増益、同2.2倍最終増益だった。売上高はほぼ計画水準で、利益は計画を大幅に上回った。主力の「ASP受発注システム」など各システム事業の好調やクラウドサービス事業の拡大で2桁増収となり、ソフトウェア償却費や人件費の増加を吸収して大幅増益だった。

  通期見通しは前回予想を据え置き売上高が前期比16.0%増の43億88百万円、営業利益が同22.3%増の9億97百万円、経常利益が同21.2%増の9億88百万円、純利益が同19.8%増の5億94百万円としている。既存プラットフォームの償却期間短縮や次世代プラットフォームのリリースに伴い償却負担が増加するが、利用企業数増加や利用拡大に伴ってシステム使用料収入が順調に増加する。

  通期見通しに対する第3四半期累計の進捗率は売上高が72.4%、営業利益が83.4%、経常利益が84.6%、純利益が83.8%と高水準だ。登録・利用店舗数増加に伴ってシステム使用料収入は増加基調であり、利益面では通期増額の可能性があるだろう。さらに来期(14年12月期)は、既存プラットフォームの償却完了で償却負担が減少することも寄与して好業績が期待される。

  なお10月31日には株式分割も発表している。13年12月31日を基準日(効力発生日14年1月1日)として1株を2株に分割する。

  株価の動き(13年7月1日付で株式2分割)を見ると、8月以降は概ね戻り高値圏2000円~2400円近辺のレンジでボックス展開のようだ。足元では11月1日に前日比95円(4.41%)安の2060円まで調整する場面が合ったが、終値では前日比24円安まで戻している。全般地合い悪の影響を受けて急落したが、レンジ下限に到達して反発の形となった。

  11月1日の終値2131円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS40円21銭で算出)は53倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想に7月の株式分割を考慮した年間換算21円13銭で算出)は1.0%近辺、実績PBR(前期実績に7月の株式分割を考慮した連結BPS198円30銭で算出)は11倍近辺である。

  日足チャートで見ると25日移動平均線を割り込んだが、ボックスレンジ下限に到達した形だ。また週足チャートで見ると、26週移動平均線が接近して反発のタイミングだろう。好業績を評価して5月の高値2545円を試す流れに変化はなく、足元の調整局面は押し目買いの好機だろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【編集長の視点】OLCは4連騰、上方修正の2Q業績発表で市場予想を上回り買い増勢(2013/10/31)
【編集長の視点】ホンダは反落、系列部品5社は業績上方修正も「親亀」がコケて2勝3敗と明暗(2013/10/31)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事