【編集長の視点】GMOアドパートナーズは株式分割の権利取りをLINE上場関連思惑が支援し逆張り妙味

2013年11月5日 09:00

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄ウオッチ>

  GMOアドパートナーズ <4784> (JQS)は、10月30日に今12月期第3四半期(3Q)決算の開示とともに、株式分割を発表したが、株価の反応は限定的であり、20万円台の下値固めを続けている。ただ、来年夏に新規株式公開(IPO)が観測されたスマートフォン向けの無料通話・チャットアプリを展開するLINE(東京都渋谷区)関連思惑は根強く、下値は、分割権利取りを優先した逆張り妙味を示唆している。今年2月、7月、9月と相次いで実施したM&Aでは、ストップ高を演じた急騰特性の再現期待も高まろう。

  株式分割は、全国証券取引所が進めている「売買単位集約行動計画」の趣旨に沿い、同社株式の利便性と流動性を向上させることを目的にしており、合わせて単元株式数を100株とする単元株制度を採用する。11月30日を基準日に1株を200株に分割する。

  一方、LINEのIPOは、時価総額が1兆円規模と観測される大型上場で、スマートフォンの利用者が、通常の音声通話から無料通話にシフト、LINEの利用者が、国内で4800万人以上、世界全体では2億7000万人を超えているとみられているだけに、スマホ向け広告を展開する同社業績への好波及とLINEのIPO時の高人気化に伴うGMO-APへの関連株買いが期待される。現に、LINEのIPOが観測された10月25日にGMO-APの株価は、ストップ高寸前まで買われて21%高しており、すでに前哨戦が始まっている。

  業績も好調に推移している。今期3Q業績は、売り上げが139億8100万円(前年同期比19%増)、営業利益が5億1800万円(同10%増)と続伸した。スマホ広告が、第2四半期で前年同期比35%増と伸び、ツイッターやフェイスブック向けのソーシャル広告も、昨年10月から11倍増と高成長、今年2月に日本語キーワード事業展開のJWord(東京渋谷区)、7月にインターネット広告代理店業のイノベーターズ(東京都港区)、9月に中国でフリーペーパ事業を展開のGMOチャイナ・コンシェルジュ(東京都中野区)などを相次ぎM&Aしたのれん償却負担を吸収する。なお経常利益、純利益は、前期業績を押し上げた匿名組合投資利益が減少し、減益転換した。

  12月通期業績も、JWordの株式取得とともに上方修正した2月の予想値を据え置き、売り上げ200億円(前期比30%増)、営業利益7億4500万円(同36%増)、経常利益7億6500万円(同0.1%増)、純利益3億4000万円(同5%減)と予想している。

  株価は、7月のイノベーターズM&Aでは4日連続のストップ高で上場来高値31万5000円まで買い進まれ、このあとの調整安値からは2Q累計業績の過去最高更新、9月のGMOチャイナ・コンシェルジュM&Aなどの好材料が続き27万7000円まで持ち直し、足元では20万円台固めを継続している。株式権利取りで大きな値幅効果も見込めそうだ。(本紙編集長・朝妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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