【アナリスト水田雅展の銘柄分析】キムラユニティー頑強、1000円前後固める、中間期好調

2013年10月29日 08:37

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  総合物流サービスのキムラユニティー <9368> の株価は、水準を切り上げて5月の高値に接近している。今期(14年3月期)好業績見通しであり、5月の高値を突破すれば中期成長力も評価して一段高の可能性があるだろう。

  トヨタ自動車 <7203> の補給部品・KD包装を主力とする総合物流サービス企業である。物流サービス事業を主力として、車両リースやメンテナンスなどの自動車サービス事業、情報サービス事業、その他事業(太陽光発電による売電サービスなど)も展開している。

  物流サービス事業では、トヨタ自動車の海外生産拡大に合わせて中国など海外展開を加速するとともに、物流請負のNLS(ニューロジスティクスサービス)で新規顧客開拓と生産性改善を強化している。NLSはネット通販市場の拡大も追い風として中期成長期待が強い。また米国子会社は、カナダの大手自動車部品メーカーMAGNAグループのDRIVE社からの受注増加に対応して、倉庫を新設(14年7月稼働予定)する。

  10月25日に発表した第2四半期累計(4月~9月)の連結業績(10月9日に増額修正を発表)は前年同期比2.6%増収、同59.0%営業増益、同78.9%経常増益、同71.0%最終増益だった。トヨタ自動車の生産台数増加、NLSの物流量増加と生産性改善、米国子会社の受注増加による収益改善などで、主力の物流サービス事業が同5.5%増収、同77.2%営業増益(全社費用等調整前)と好調に推移した。円安進行に伴って営業外で為替差益を計上したことも寄与した。

  通期見通しは下期の不透明感が強いとして前回予想を据え置き、売上高が前期比4.8%増の406億円、営業利益が同13.9%増の15億50百万円、経常利益が同2.0%増の17億円、純利益が同7.6%増の10億円としている。通期見通しに対する第2四半期累計の進捗率は売上高が48.5%、営業利益が50.7%、経常利益が60.1%、純利益が58.9%と概ね順調な水準である。自動車サービス事業がやや低調のようだが、主力の物流サービス事業の好調が牽引して好業績が期待され、通期増額の可能性があるだろう。

  株価の動きを見ると、9月の1000円台乗せから全般地合い悪化の影響を受けて、一旦は10月7日の960円まで反落したが、すぐに切り返しの動きとなった。そして10月25日には戻り高値となる1015円まで上昇し、5月の年初来高値1030円に接近している。今期好業績見通しを評価して5月の高値を試す動きだろう。

  10月28日の終値1010円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS82円86銭で算出)は12~13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間22円で算出)は2.2%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1812円82銭で算出)は0.6倍近辺である。

  週足チャートで見ると、13週移動平均線がサポートラインとなって水準を切り上げている。小動きだが強基調の形だろう。5月の高値1030円は射程圏であり、5月の高値を突破すれば中期成長力も評価して一段高の可能性があるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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