【アナリスト水田雅展の銘柄分析】松田産業株価が上放れ、自己株式取得も支援

2013年9月19日 09:23

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  貴金属リサイクル事業の松田産業 <7456> の株価は、8月の戻り高値を突破して短期モミ合いから上放れの動きを強めている。今期(14年3月期)好業績に加えて自己株式取得も支援材料であり、5月の高値を試すだろう。

  貴金属リサイクル事業を主力として、農林水産品を扱う食品関連事業も展開している。エレクトロニクス産業が成長している東アジアを中心に海外拠点網の拡充を推進しており、貴金属関連事業では中国、台湾、フィリピン、ベトナム、タイ、マレーシア、シンガポール、食品関連事業では中国、タイに展開している。なお9月13日には、東南アジアにおける貴金属リサイクル事業の拡大を目的として、ベトナムに現地法人を設立(13年11月予定)すると発表した。

■今期営業利益2ケタ増益、貴金属関連事業堅調

  今期の連結業績見通しは売上高が前期比4.6%増の1750億円、営業利益が同11.3%増の62億円、経常利益が同6.8%増の65億円、純利益が同3.3%増の41億40百万円としている。セグメント別には、貴金属関連事業が半導体・電子部品業界の生産回復などで同4.1%増収、同7.1%営業増益、食品関連事業が市況改善などで同6.3%増収、同51.5%営業増益の見込みだ。

  貴金属関連事業が大幅営業増益だった第1四半期(4月~6月)の通期見通しに対する進捗率は売上高が24.7%、営業利益が22.7%、経常利益が21.3%、純利益が21.0%である。食品関連事業の市況改善などもポイントになりそうだが、半導体・電子部品関連の生産が回復傾向を強めているため、貴金属関連事業が牽引して通期見通しの達成は可能だろう。

  8月9日に発表した自己株式取得(取得株式総数の上限8万株、取得価額総額の上限1億円、取得期間8月12日~9月12日)は、8月30日時点の取得株式総数が7万7500株、取得価額総額が9993万9500円となって終了した。そして9月13日には新たな自己株式取得を発表し、取得株式総数の上限8万株、取得価額総額の上限1億円、取得期間9月17日~11月8日としている。

  株価の動きを見ると、9月18日に1383円まで上昇して、8月5日に付けた戻り高値1373円を突破した。7月から続いた1250円~1350円のモミ合いから上放れる動きだろう。新たな自己株式取得も支援材料となっているようだ。

  9月18日の終値1379円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS153円26銭で算出)は9倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間24円で算出)は1.7%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1643円09銭で算出)は0.8倍近辺である。

  週足チャートで見ると、戻りを押さえていた26週移動平均線を回復した。強基調への転換を確認した形だろう。指標面には割安感があり、出直り本格化が期待される。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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