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ローヤルゼリーで筋肉量の低下を予防
日本社会の高齢化が、いよいよ本格的になってきた。厚生労働省が2010年に発表した国民生活基礎調査によると、要介護者がついに500万人を突破した。サービス受給者数は、9年で158パーセント増となる約235万人に増加しており、現在も年10万人ペースで増え続けている。とくに首都圏をはじめとする都市部においては、今後急速に高齢化が進んでいくと予想される。
それに伴って、介護費用の総費用も2000年度の3.6兆円から、2012年度は8.9兆円に膨れ上がり、65歳以上が支払う保険料も2,911円から4,972円と約58パーセント増に跳ね上がって社会問題化しており、早急な対策が求められている。
一方、高齢社会への自覚からか、健康に留意する人も増えており、健康食品市場は緩やかな伸びをみせている。
そのような状況の中、株式会社 山田養蜂場が興味深い研究結果を報告した。同社は予防医学的健康観から「自然と人と健康」を結ぶための研究を続けており、2008年度には「山田養蜂場 みつばち研究助成基金」を設立し、幅広い視野をもつ研究者による創造的で有用な研究を支援している。その一環として助成してきた天津医科大学教授 牛凱軍(ぎゅうがいぐん)氏の研究について、ローヤルゼリーの摂取が高齢マウスの筋肉量・筋力の低下を防ぐことを明らかにしたと発表した。
現在は、この作用が、人に対しても有用かどうかの検討を行っている最中とのことだが、人にも有用であれば、高齢者が寝たきりになる要因の一つである「サルコペニア」(加齢性筋萎縮症)について、ローヤルゼリーで予防ができるのではないかと期待が高まっている。
老いは誰のもとにも訪れる。今はまだ若くて健康であっても、将来的に要介護者になってしまう可能性は誰にでもあるのだ。最期のときまで、自分の足で歩き、自分の手で食事をし、健康的に行き抜くためには、若い内から老後に対するビジョンを持って、健康的な未来をデザインしておくことが必要だ。
健康食品も、今現在に即効性のある効果を求めるものだけでなく、これからは数年後、数十年後の健康的な身体を目指した、予防分野の健康食品が注目されてくるのではないだろうか。(編集担当:藤原伊織)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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