【中国の視点】中国がシリア攻撃反対の理由、背景に米国への不信感

2013年9月6日 08:11

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記事提供元:フィスコ


*08:11JST 【中国の視点】中国がシリア攻撃反対の理由、背景に米国への不信感
中国がシリア制裁で拒否権を行使し、同国への攻撃にも反対する姿勢を示している。同じくシリア攻撃を反対するロシアに比べ、中国とシリアの相互依存度はそれほど高くない上、シリアのアサド政権を支援しているわけでもない。それにもかかわらず、シリア攻撃を反対する中国の真意について、中東の安定化を望むほか、米国への不信感が根強いことが背景にある。

中国は数年後に世界最大の原油消費国になるといわれている。中東の不安定化は原油輸入国にとって望ましいことではない。また、リビアの次にシリアの攻撃を認めれば、次も攻撃のターゲットが現れる可能性が高いため、経済発展に注力する中国にとって世界紛争に巻き込まれたくない。

こうした経済事情のほか、米国を信頼していないこともロシアへの歩み寄りにつながっている。中国は、2011年のNATO(北大西洋条約機構)によるリビア空爆について、人命保護のためという安全保障理事会決議の枠を超えていると強い不快感を示した。同じような風景をシリアで見たくないと中国の外交部が強調した。

一部では、中国が中東における自国の地位を高めるため、中東特使というポストを設立したほか、中東における資源開発や外交も強化していると指摘。中国は中東問題での発言権を強めるため、ロシアと連携して米国をけん制する必要があるとみられている。《ZN》

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