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東京電力、クックパッドなど/本日の注目個別銘柄
<9501> 東京電力 511 +1反発。一部報道では、政府が年末までに策定する新たな「エネルギー基本計画」において、原発の活用を明記する方針を固めたことが分かったと伝わっている。電力株にとっては、原発の早期再稼働期待が改めて高まる状況にもなっている。同社にとっては、汚染水漏洩問題の広がりの影響が懸念される状況だが、ひとまずは電力株高の流れに買いが先行する格好へ。
<6502> 東芝 410 +3買い先行。米SOX指数が2.6%高となり、8ヶ月ぶりの上昇率を記録している。韓国ハイニックスの中国工場で火災が発生、半導体の供給懸念から、需要シフトや市況上昇が連想される形となり、マイクロンやサンディスクなどが大幅に上昇へ。同社にも同様の展開が想定される格好に。また、半導体関連株は、先に発表されている7月の世界半導体売上高の拡大などもポジティブ材料視されている。
<1821> 三井住友建設 84 +4朝方は急伸。耐久性を高め100年以上使える橋の実現にメドをつけたと報じられている。橋桁の鉄筋を高い強度の繊維に代えて、サビによる劣化をなくすとしている。西日本高速道路が採用を検討しているようだ。老朽化したインフラの潜在的な更新需要が大きいと見られる中、中長期的な需要拡大が期待される展開に。
<5401> 新日鉄住金 313 +11買い先行。メリルリンチ(ML)では投資判断を「アンダーパフォーム」から「買い」に、一気に2段階格上げで、セクター内でのトップピックと評価している。目標株価も270円から360円に引き上げへ。シームレスパイプの見通し改善、中国・欧州のPMIなど経済指標の想定以上の改善、鉄鉱石市況見通しの引き上げを背景に業績予想を大幅上方修正、一転して強気に転換しているようだ。なお、「中立」から「買い」に格上げしている東京製鐵も買いが先行の展開に。
<9076> セイノーHD 1031 +39大幅続伸。モルガン・スタンレー(MS)では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も830円から1300円に引き上げている。国内トラック業界の需給逼迫、福山通運<9075>との業務提携による利益率改善期待などは、株価に十分織り込まれていないと指摘している。なお、信用倍率は0.1倍台であり、節目の1000円を突破したことで買い戻しの動きなども強まっているもよう。
<8729> ソニーFH 1676 +39買い先行。UBSでは投資判断を新規に「バイ」、目標株価を2300円としている。適切なリスク管理によってEVのボラティリティは抑制されており、株価のダウンサイドリスクは小さく、相対的に高めのプレミアムが正当化されると考えているもよう。セクター全体の保有契約高が減少傾向にある中で、ライフプランナーによるコンサルティングサービスで差別化、着実にシェアを拡大していることも評価と。
<6966> 三井ハイテク 678 +43買い優勢。前日に上半期の決算を発表、営業利益は12.5億円で前年同期比14.2%増となり、従来計画の8億円を上回る着地となった。つれて、通期計画は18億円から22億円に上方修正している。為替の円安効果などが上振れの背景に。第1四半期は減益決算となっていたため、素直に上振れ決算が評価される格好に。また、米国でのモーターコア製造・販売に進出するとも発表。
<5727> 東邦チタニウム 770 +24大幅続伸。航空機向けチタン合金事業で新日鉄住金<5401>と合弁展開を行うと発表、今後の業容拡大につながっていくとの期待感が先行する展開に。また、大阪チタ<5726>が前日に業績予想の修正を発表、上半期営業損益は4億円の赤字から11億円の黒字に上方修正している。本業ベースでの収益上振れが連想される状況にもなっているとみられる。
<2193> クックパッド 2829 +149大幅続伸。明日に第1四半期の決算発表を予定しており、期待感が先行する展開になっているとみられる。会社側では業績予想を公表していないが、前期の37%営業増益に続いて、今期も3割超の増益がコンセンサスになっている。足元で伸び悩んでいる株価の見直し材料につながるとの期待が優勢のようだ。
<4114> 日本触媒 1099 +44しっかり。シティでは投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価を1130円から1250円に引き上げている。アクリル酸、SAP、「アクリビュア」などを増額、今期営業利益を125億円から140億円に上方修正している。SAPは安定高成長が見込め、高品質を訴求しやすい稀有な製品と位置づけ。紙おむつ業界にあっては、業界トップの技術を有する同社は必要不可欠なパートナーであり続けるだろうと。《FA》
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