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20代男性の44%「今まで異性と付き合ったことがない」
未婚率の上昇が止まらない。「平成25年版 少子化社会対策白書」によると、2010年時点での生涯未婚率は男性が20%、女性が10%。30年前と比べて男性は約8倍、女性も約2倍となった。とはいえ9割近くの男女が「いずれは結婚するつもり」と答えている。
昔とは異なり、今はお見合い結婚の割合がぐっと減り、恋愛結婚がほとんどを占めているため、当然ながら「恋愛」をしなければ結婚はできない。
ところがリクルートブライダル総研の調査によれば、「恋人がおらず、今まで異性と付き合ったことがない」未婚男女は29.6%と3割に達することがわかった。「恋人がいる人」は27.5%、「恋人がいないが異性と付き合ったことはある」は42.9%だった。(調査対象は20~40代の未婚男女、2352人。)
恋人がおらず、かつ今まで異性と付き合ったことがない人は、20代男性で44.3%と最も多くなった。約半数の20代男性が、今まで一度も異性と付き合ったことがないという数字に驚く人も多いだろう。
彼らは「草食男子」などと批判されてきた世代とも重なる。調査では、「自分は『草食系』だと思う」と考える20代男性は48.1%にのぼり、40代の30.2%と比べると大きく差がついた。
さらに「草食系」な20代男性は、恋愛に対して理想が高い傾向にあることも分かった。20代男性が「自分は恋愛に対して理想が高い方である」と答える割合は、他の世代と比べて最も高く41.8%(30代:35.3%、40代:30.6%)。ただし同世代である20代女性も異性に対する理想は高く、44.5%が「自分は理想が高い」と回答した。理想が高い20代の男女同士が、恋愛関係に発展するのはなかなか難しそうだ。
だが20代の若者は、男女の関係を必ずしも恋愛に限定してとらえていない可能性もある。調査では「男女の友情が成り立つと思う」と考える男女は20代で最も多かった。30~40代と比べ、20代は「異性との友情」が成立しやすいと思っている。必ずしも恋愛関係ではなくとも、異性の友人は多いという若者はたくさんいるのだろう。上の世代からすれば、それが「恋愛に対して消極的」にみえるだけなのかもしれない。(編集担当:北条かや)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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