【アナリスト水田雅展の銘柄分析】クリナップ株価は戻り一服だが、好業績に再評価余地、5月高値視野

2013年8月21日 09:37

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  システムキッチン大手のクリナップ <7955> の株価は戻り一服の展開だが、下値は着実に切り上げている。好業績を再評価して5月の高値が視野に入るだろう。

  システムキッチンを主力として、システムバスルーム・洗面化粧台なども展開している。中期計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を掲げて、中高級タイプの商品力・ブランド力の強化、主力の「クリンレディ」を核としたシステムキッチンの市場シェア上昇、ショールームの改装、リフォーム需要の取り込み、総合競争力強化などを重点施策としている。

  8月6日に発表した今期(14年3月期)第1四半期(4月~6月)の連結業績は、前年同期比10.6%増収、同80.8%営業増益、同83.5%経常増益、同71.2%最終増益だった。厨房部門は同12.6%増収、浴槽・洗面部門は同3.4%増収で、高付加価値商品の増収効果や原価低減効果などで大幅営業増益だった。新設住宅着工戸数が堅調に推移したことに加えて、全国102カ所のショールームを活用した新商品フェアなども奏功した。

■今3月期は上ブレの可能性、第1四半期の進捗率高い

  通期見通しは前回予想を据え置き、売上高が前期比4.6%増の1188億円、営業利益が同0.9%増の48億円、経常利益が同2.9%増の45億円、純利益が同1.8%増の25億50百万円としている。消費増税前の駆け込み需要も追い風となって中高級品の好調が続き、原価低減効果も寄与する。

  生産拠点増強に伴う償却負担増加や、ショールーム改装費用などで会社予想の営業利益は横這い見込みだが、期初時点では保守的な見通しを公表する傾向が強いうえに、通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高が24.2%、営業利益が33.8%、経常利益が34.6%、純利益が34.1%と高水準である。通期増額の可能性が高いだろう。

  株価の動きを見ると、7月12日の戻り高値840円から反落して7月29日に720円まで調整する場面があった。戻り一服の展開のようだ。ただし大きく下押す動きは見られない。一時的に調整しても8月2日の751円、8月12日の756円と下値を切り上げている。

■指標割安、とくにPBRは0.6倍

  8月20日の終値772円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS54円73銭で算出)は14倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は2.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1202円66銭で算出)は0.6倍近辺である。

  日足チャートで見ると25日移動平均線が戻りを押さえる形になったが、週足チャートで見ると右肩上がりの26週移動平均線がサポートラインとなって下値を切り上げている。今期増額の可能性や指標面での低PBRに再評価余地があり、5月の高値880円が視野に入るだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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