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BRICs不振に欧州銀縮小の影
記事提供元:フィスコ
*12:52JST BRICs不振に欧州銀縮小の影
依然として、ブラジル、インドなど新興国経済の不振を伝えるニュースが多い。英銀HSBCが集計するPMI(購買担当者景気指数)では、新興16カ国7月は49.4と約4年ぶりに分岐点の50を割れた。改善する先進国と明暗を分けている。
背景に、欧米銀行の資産圧縮に伴う資金引き揚げがあると考えられ、新興国向けを中心とする豪州などの資源国を含め、通貨安が目立つ。5日は米ゴールドマン・サックスで、数人のブラジル部門幹部が退社し事業拡大計画が頓挫していると伝わった。
まだ全体像を示す数値は出ていないが、7月30日、欧州復興開発銀行(EBRD)の発表によると、第1四半期に中東欧地域からGDPの0.7%に相当する資金を引き揚げた。最も影響が大きかったのはハンガリーでGDPの23%相当、スロベニアの17%が続く。EBRDは5月後半から資金引き揚げが加速している可能性があると指摘しており、中東欧に限らず世界的な規模で新興国に広がっている可能性がある。
銀行側の資産圧縮の動きは、新興国に強い英HSBC、バークレイズ、クレディ・スイス、ドイツ銀など散発的だが、欧州での規制強化・資本増強、米国の緩和縮小の動きと表裏一体と思われる。日本は独自の存在だが、欧米金融機関の動きが鈍るのは致し方ない面がある。一巡感の出るタイミングを注視することになろう。《FA》
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