インテルはPC向け半導体に見切りをつけるか?

2013年7月29日 08:18

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記事提供元:フィスコ


*08:18JST インテルはPC向け半導体に見切りをつけるか?
市場調査会社のIDCとガートナーによれば、4−6月期の世界PC出荷台数は10−11%の落ち込みが予想されており、これは5四半期連続の減少となる。PC出荷台数が減少傾向にある理由は、まず手頃な価格のスマートフォンやタブレット端末が普及しており、ライトユーザーや新興国などではPCの替わりにタブレット端末を1台目のコンピュータとして購入する例が増えているようだ。またPCの性能がある程度成熟し、数年前のWindows PCであっても快適に使用できることから、わざわざ新しいPCに買い替える必要がなく、買い換えサイクルが長期化していることもPC販売減少の要因であろう。

インテルの主力商品はPC向けのCPU(中央演算装置)であり、一般にはPC一台あたりに一つのCPUが搭載されている。したがってPC出荷台数はダイレクトにインテルのCPU販売数に影響すると考えられる。更にPCの平均販売価格も年々下落傾向にあり、2008年には783ドルであったものが2012年には637ドルまで下落している。したがってPCベンダーも自社の利益を確保するために、CPUなどの部品価格を抑制せざるを得ない状況にある。

来年は、Windows XPとOffice2003がマイクロソフト社のサポート切れとなることから、企業のPC買い換えを促すとの見方が唯一の希望だ。しかし、これも一過性の現象と考えれば、インテルは構造的な問題を抱えるPC向け半導体に見切りをつけ、それ以外の分野で収益の基盤を早急に確立できるかどうかが焦点となるだろう。《FA》

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