【アナリスト水田雅展の銘柄分析】川崎近海汽船は6月ボトムから水準切り上げ続く、指標割安で上げ足に加速も

2013年7月26日 09:40

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 川崎近海汽船<9179>(東2)の株価は6月のボトム242円から25日(木)は275円と水準を切上げている。指標面の割安感も支援材料であり、出直り展開が期待される。

 石炭・木材・鋼材などの輸送が主力の近海部門と、石炭・石灰石・紙製品・農産品などの輸送やフェリー輸送が主力の内航部門を展開している。5月に発表した中期経営計画(14年3月期~16年3月期)では、目標値として16年3月期売上高457億円、営業利益28億円、経常利益26億50百万円、純利益17億円、新造船など3年合計投資額115億円を掲げている。収益力向上と安定配当継続を目指して、近海部門の収支改善、新鋭船の投入によるサービス充実、新規事業分野への取り組みなどを強化する方針だ。

 今期(14年3月期)連結業績見通しは売上高が前期比2.4%増の435億円、営業利益が同0.7%減の17億50百万円、経常利益が同2.8%減の16億円、純利益が同6.7%減の10億円としている。近海部門では電力用石炭輸送が堅調に推移する見込みで、内航部門ではフェリー輸送の新造船投入も寄与する。燃料費高などで営業微減益見込みとしているが、会社予想は保守的な印象が強いだけに上振れの可能性があるだろう。

 なお6月30日に新造フェリー「シルバーエイト」が営業航海(八戸~苫小牧)を開始し、国内製紙業界の生産縮小と市況悪化に伴って7月には小型チップ船1隻のスクラップ売船を発表している。また新規事業分野として、海底エネルギー・金属資源探査・採掘や洋上風力発電などの物資輸送関連への参入を検討している模様だ。実現すれば収益への寄与が期待されるだろう。

 株価の動きを見ると、6月7日の安値242円で底打ちして反転し、足元では270円~280円近辺まで水準を切り上げている。調整が一巡して出直り態勢のようだ。

 7月25日の終値275円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS34円06銭で算出)は8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間8円で算出)は2.9%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS741円49銭で算出)は0.4倍近辺である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線が戻りを押さえる形だが、指標面の割安感が強いだけに出遅れ銘柄としても注目され、26週移動平均線を突破すれば出直りの動きに弾みがつくだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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