【話題】選挙勝利の『ご祝儀相場』は朝方まで

2013年7月22日 12:10

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■勝利は織り込み済み、第1四半期決算の発表待ち

  21日の参議院選挙で自民・公明が大勝したことで注目された週明け22日(月)のマーケットは、日経平均は朝方181円高と買われたものの、次第に伸び悩み、前場引け近くには44円安となる場面があった。

  マーケットでは、『ご祝儀相場もここまで』と淡々としている。朝方、日経平均は1万4770円まで値上がったものの、フシ目の1万5000円をつけることができなかったため、今のマーケットの主役である『短期マネー』が売りに回った。

  といってもドテンして強力な空売りを仕掛けるという動きではない。単に、持ち高を外したということである。

  材料的みれば、選挙の勝利は予想されたものであり、相場には織り込み済みという。「企業の決算発表と同じパターンで、好調な数字が発表になれば一旦は売り場になる」(中堅証券)というわけだ。

  昨年11月の就任以降、新政権は脱デフレ宣言、異次元金融緩和で日経平均は昨年11月の8619円から今年5月の1万5942円まで84%上昇している。この上昇で好材料は相場に織り込み、さらに上昇するには『新しい材料』が必要ということである。

  「新しい材料とは、実際の景気・企業業績が著しく上向くこと以外にはない。具体的に言うなら、まもなく発表の第1四半期決算で来年3月期業績の増額修正が次々と出てくることである」(同)。

  今後も堅調な相場は予想されるものの、第1四半期の決算を見るまでは大きくは動けず高値圏のモミ合いがということのようだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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