【中国の視点】米デトロイト市の破産からみる産業空洞化の恐ろしさ

2013年7月22日 08:18

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記事提供元:フィスコ


*08:18JST 【中国の視点】米デトロイト市の破産からみる産業空洞化の恐ろしさ
米中西部ミシガン州デトロイト市は18日、破産法の適用を申請した。負債規模は180億米ドル(約1兆8000億円)を超え、地方自治体の財政破綻(はたん)としては過去最大規模となる。

中国メディアは、繁栄していた自動車の町が破産の道を辿ったことについて、産業の空洞化に伴う税収の減少、人口の流出、公共支出の高止まり、2008年の世界同時不況の悪影響が残っているなどが主因だと分析した。

また、中国にもデトロイトに類似する地方都市があると警告された。ゴーストタウンに化けた内モンゴルのオルドス市が実質上財政破綻していると言われている。ただ、こうした地方都市の経済規模が小さいため、目先では他自治体への悪影響が限定的だ。

一方、中国の改革開放に伴い、製造業が盛んだった長江デルタが産業の空洞化に直面している。この地域は30年前に発展し始めたが、現在はコスト増や輸出環境の悪化で多くの製造業はこの地域から撤退している。また、内陸の発展加速に伴い、長江デルタは近年、労働力不足に直面している。現時点では、貿易などほかの業種によって支えられているが、産業モデルの転換を加速させなければ、近い将来同地区も人口や税収の大幅減に直面するといわれている。《ZN》

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