【銘柄診断】GMOクラウドは下値固め完了、出直りのタイミング接近

2013年7月18日 09:30

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

 GMOクラウド<3788>(東マ)の株価は下値固めが完了し、出直りのタイミングが接近しているようだ。7月31日予定の第2四半期累計(1月~6月)業績発表が接近して思惑につながる可能性もあるだろう。

 GMOインターネット<9449>グループで、サーバ管理のホスティングサービス事業、電子認証のセキュリティサービス事業、WEBソリューションや翻訳サービスのソリューションサービス事業を展開し、海外にも積極展開している。クラウドサービスの市場拡大も背景に、ストック型ビジネスの強みを活かして中期的に収益拡大が期待される。

 公職選挙法改正で7月の参院選から解禁されたネット選挙では、第三者によるウェブサイトや電子メールの「なりすまし」を防止するための認証サービスを、子会社のGMOグローバルサインが全政党に提供(寄付)し、自民党、民主党、日本維新の会、みんなの党、社民党が導入した。

 今期(13年12月期)連結業績見通しは売上高が前期比5.3%増の99億10百万円、営業利益が同11.4%増の10億83百万円、経常利益が同11.2%増の10億80百万円、純利益が同19.7%増の6億26百万円としている。ホスティングサービスの既存分野で価格競争が激化しているようだが、11年から開始したクラウドサービスの顧客数は増加基調である。またセキュリティサービスは国内外での販売代理店拡大、ソリューションサービスはスピード翻訳サービスの利用者数増加を見込んでいる。

 株価の動きを見ると、6月27日に10万1100円まで調整したが、6月7日の9万9900円を割り込まずに反発し、足元では概ね13万円~14万円近辺まで戻している。下値固めが完了したようだ。

 7月17日の終値13万3700円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS5379円52銭で算出)は25倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間1900円で算出)は1.4%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS3万8037円96銭で算出)は3.5倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線を回復した。また週足チャートで見ると26種移動平均線近辺で下ヒゲを付けて反発し、下値固め完了感を強めている。13週移動平均線を回復すれば出直り展開に弾みがつくだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ヨコレイは13週線抜き本格出直り、第4次中期経営計画の好調評価(2013/07/16)
【編集長の視点】ワッツは3Q好決算で割安修正買いが再燃して反発(2013/07/16)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事