欧米為替見通し:バーナンキFRB議長の最後の議会証言

2013年7月17日 17:18

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記事提供元:フィスコ


*17:18JST 欧米為替見通し:バーナンキFRB議長の最後の議会証言

本日17日の欧米市場のドル・円は、バーナンキFRB議長が最後となる半期金融政策報告書に関する議会証言で、ハト派的な見解を表明する可能性が高まっていることで、弱含みに推移すると予想される。

ドル・円は、バーナンキFRB議長が5月22日と6月19日のようなタカ派的な見解を表明した場合は、100円台を回復、7月10日のようなハト派的な見解を表明した場合は、ドル買い持ちポジションの手仕舞いが加速する可能性が高まる。

バーナンキFRB議長のスポークスマンと目されている、ウォール・ストリート・ジャーナル紙のFRBウォッチャー、ヒルゼンラス記者は、「4つのパズル」がバーナンキFRB議長の出口戦略に立ちはだかっている、と書いている。

1)労働市場の回復力:米国の過去9ヶ月の平均非農業部門雇用者数の増加数は+20.4万人だが、同時期の国内総生産(GDP)は+1.5%に過ぎない。景気回復が脆弱なままでは、雇用の回復は期待できない。

2)失業率の不備(労働参加率):失業率は、就職を諦めて労働市場から退出した人達を反映していない。米国の7%台の失業率は、雇用情勢を誇張している可能性がある。

3)ディスインフレ:米国5月のコア個人消費支出(PCE)価格指数は、前年比+1.1%に過ぎない。インフレ率が2%以上に戻ることがなければ、資産購入プログラムは継続される可能性がある。

4)秋の債務上限議論:米国の債務上限問題が再燃する可能性があることで、資産購入プログラムの縮小は時期尚早の可能性がある。

この「4つのパズル」は、バーナンキFRB議長にとっての夏休みの宿題であり、ヘッジファンド勢のドルの買い持ちポジションも、夏休み入りで手仕舞いを余儀なくされるのかもしれない。

【今日の欧米市場の予定】

17:30 英・6月失業率(予想:4.5%、5月:4.5%)
17:30 英国中央銀行MPC議事録公表(7月開催分)
20:00 米・前週分MBA住宅ローン申請指数(前回:-4.0%)
21:30 バーナンキ米FRB議長が下院金融委員会で金融政策について証言
21:30 米・6月住宅着工件数(予想:96万戸、5月:91.4万戸)
21:30 米・6月住宅建設許可件数(予想:100万戸、5月:98.5万戸)
23:00 カナダ中央銀行が政策金利発表(1.00%で現状維持の予想)
03:00 米・地区連銀経済報告公表

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