週刊ダイヤモンド今週号より~キリン覚醒なるか 国内減速で海外注力

2013年7月15日 10:00

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記事提供元:フィスコ


*10:00JST 週刊ダイヤモンド今週号より~キリン覚醒なるか 国内減速で海外注力
この10年間、海外で累積1兆2000億円を投じ、M&Aを行ってきたキリンホールディングス<2503>。しかしながら、海外事業での減損計上が全体に影響を及ぼすなど、つまずきが指摘されて久しい状況となっています。今年は拡大志向の長期計画を打ち出し、経営の質向上を新たな目標に掲げていますが、これにより長期低迷の眠りから“目覚める”ことができるのか——今週号の特集では、キリンの現状に迫っています。

ダイヤモンド誌ではまず、キリンの海外事業をクローズアップ。これまでお荷物とされていた海外事業ですが、2012年度に連結業績に貢献しはじめています。うちオーストラリアのライオン(買収したライオンネイサンとナショナルフードを統合)は、同年度に496億円の営業利益を計上。これは“国内事業の大黒柱”であるキリンビールにほぼ並ぶ水準となっています。

キリンの海外会社のマネジメント方法は独特で、数値目標などの管理は持ち株会社が行うものの、日々の事業執行は基本的に現地に任せる方式をとっています。また、各地の最高経営責任者(CEO)が集合し、グループの成長戦略を策定する「連邦経営」を採用。こうした方法が継続的に機能するかは未知数ですが、グループ全体の資産を国内事業に生かせるかどうかが、連邦経営の成否を決めるカギとなる見通しです。

一方、国内事業は“強力商品の不在”で苦戦しています。キリンは「生茶」や「キリンフリー」に代表されるように、新市場を創造する商品開発力に定評があるものの、継続的に売れる商品にしていくマーケティング力が脆弱。ブランドの市場地位が低下する現状を打破するには、マネジメントの確立に加え、グループ内の資源配分を最適化し、商品ポートフォリオの「選択と集中」を進めることが重要だと、ダイヤモンド誌では指摘しています。《NT》

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