【相場熟者が答える投資相談】KLabを1000円で500株保有、急に下がってきた、処置を

2013年7月15日 07:14

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  【問い】 KLab <3656> を1000円で500株持っています。急に下がってきたようですが、売るべきか迷っています。今後の見通しと対処方法についてお願いします。

■一旦、売却で様子見が無難、今期最終赤字

  【答え】 7月12日は、103円安の1606円と急反落しています。6月25日に米マイクロソフト(MS)が自社で開発したゲームソフトを他社のスマートフォン(スマホ)向けに公開することを決めたとの報道を手がかりに、7月8日に年初来の高値2050円と急伸していましたが、3連休前でもあり、今12月期第3四半期決算の発表を前に、一旦は利益確定売りを優先させる展開となりました。

  12日大引け後に発表された今12月期第3四半期決算は、12本のゲームをリリース。4月に国内App Storeから提供を開始した「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」が、リリース2日目にApp Storeのトップセールスランキングで2位を獲得するなど人気を博し、売上高の増加に貢献しましたが、現在運用中のゲームに関して、採算性を再評価し、当第3四半期において4タイトル、4本のソフトウエア資産2億5000万円を減損処理し、特別損失として計上したことが響き、売上高は108億9100万円(前年同期は単体決算のため比較なし)、営業損益は10億7800万円の赤字、経常損益は8億5000万円の赤字、最終損益は7億7000万円の赤字に着地。通期最終損益は9億円の赤字見通し。

  MSとスマホ向けゲーム開発で提携することは、中長期的な観点で強気材料として評価されるものの、短期間に2倍以上に急騰したこともあり、値幅、日柄ともに調整に入る可能性があります。第3四半期損失計上で、足元の業績悪を改めて意識され嫌気売りを誘うと予想されますので、25日移動平均線前後で下げ止まるか見極めたいところです。今後、MSとの提携の進展、今後の業績動向を見守る形となるますので、短期的には一旦売却し様子を見たほうが無難でしょう。(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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