新興市場見通し:投資マインド改善、マザーズ主力株を中心に見直しの動き

2013年7月6日 16:35

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記事提供元:フィスコ


*16:35JST 新興市場見通し:投資マインド改善、マザーズ主力株を中心に見直しの動き
先週(7/1-5)の新興市場は、外部環境の落ち着きが支援材料となり、戻りを試す展開となった。5月中旬以降の大幅下落によって売られ過ぎ感が意識される中で、主力のバイオ関連やゲーム関連を中心に、自律反発狙いの動きが強まった。週末にかけては、米雇用統計の発表を控えて様子見ムードが強まったものの、値動きの軽いテーマ株については幕あいつなぎ的な物色も向かう格好に。なお、週間の上昇率は、日経平均が4.6%であったのに対して、マザーズ指数は16.0%、日経ジャスダック平均は5.6%だった。

個別では、タカラバイオ<4974>やペプチドリーム<4587>、ナノキャリア<4571>、テラ<2191>、J・TEC<7774>など、バイオ関連が軒並み高となった。OTS<4564>については、日本製ゲノム新薬の治験開始を手掛かりに急伸。オークファン<3674>やオルトプラス<3672>、enish<3667>、コロプラ<3668>など、直近IPO銘柄も見直し買い優勢となった。また、サイバーエージ<4751>は、ゴールドマンが投資判断「買い」、目標株価33万円でカバレッジを再開したことが材料視され大幅高。その他、UNITED<2497>は「CocoPPa(ココッパ)」の人気を手掛かりに上値追いとなったほか、筆頭株主のDAC<4281>も連れ高へ。一方、リプロセル<4978>は週間で約14%の下落となった。初値の過熱感が意識されたほか、ベンチャーキャピタルによる株式売却に対する懸念も心理的な重しとなった。

今週(7/8-12)の新興市場は、投資マインドの改善を追い風に、引き続き、見直し買い優勢の展開となりそうだ。先週末に発表された米6月雇用統計を受けて、一段とリスクオンムードが広がることが予想される。先週末にかけてドル・円は101円台まで円安進行となっており、景気敏感系の大型株に物色が向かうとみられるが、足元の相場上昇を背景に個人投資家のマインドも改善傾向にあり、中小型株にも押し目狙いの動きが強まろう。また、先週末時点で日経平均は年初来高値まであと約8%に迫っているのに対して、マザーズ指数は年初来高値からの下落率が依然30%程度となっている。そのため、新興市場の中小型株には相対的な出遅れ感も残る状況と言え、売られ過ぎ修正の動きが続くことが期待される。

個別では、マザーズ市場の主力株を中心に、見直しの動きが強まることになりそうだ。バイオ関連やゲーム関連を中心に、5月中旬以降から需給面主導で急落となった銘柄が多く、地合い改善を背景にリターン・リバーサル狙いの動きが見込まれる。バイオ関連については、引き続き、リプロセルの動向がカギを握ることが予想されるが、ベンチャーキャピタルによる大口売りにも一巡感がある中で、徐々に押し目買い優勢ともなりそうだ。

今週は10日に夢展望<3185>、フォトクリエイト<6075>がそれぞれマザーズ市場に上場する。それぞれネット関連のIPOと位置付けられ、個人投資家を中心に人気が高まることになるだろう。また、両社の人気化が刺激材料となり、直近IPO銘柄にも物色が波及することも想定しておきたい。なお、今週は9日にエヌピーシー<6255>、10日にコシダカHD<2157>、トレファク<3093>、竹内製作<6432>、12日にウエストHD<1407>、いちごHD<2337>などの決算発表が予定されている。《FA》

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