東芝、四日市工場第5製造棟の第2期分を建設 3Dメモリを生産

2013年7月2日 16:47

印刷

四日市工場第5製造棟の完成イメージ(画像:東芝)

四日市工場第5製造棟の完成イメージ(画像:東芝)[写真拡大]

 東芝は2日、NAND型フラッシュメモリの次世代プロセス品や三次元構造品(3Dメモリ)の生産スペースを確保することを目的に、四日市工場(三重県四日市市)において、第5製造棟の第2期分を今年8月末から建設すると発表した。竣工は2014年夏の予定で、具体的な設備導入・生産開始時期や生産能力、生産計画等については、市場動向を踏まえて今後決定していくという。

 第5製造棟は、市場動向を見極めながらその時々に最適な生産スペースを確保するという観点から建屋を2期に分けて建設することとし、第1期分については2011年7月から稼動している。第2期分については、スマートフォンやタブレット、エンタープライズサーバ向けSSDなどを中心に需要が増加傾向にあること、中長期的にも市場拡大が見込まれることから、今回建設を決定した。3Dメモリの生産スペースを確保するとともに、最先端の微細化技術を継続して開発、適用することで、さらなる事業競争力強化を図る。

 第5製造棟は、製品を効率的に自動搬送するシステムや地震時の揺れを吸収する免震構造を採用している。また、LED照明の全面展開、最新の省エネ製造設備の導入などによる省エネや工場廃熱の有効利用による燃料消費削減などを通してCO2の排出量を第4製造棟と比較して13%低減するなど、環境面にも配慮した工場とする計画。

関連記事