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日米の心地よい経済統計、中国の構造改革がワイルドカードにも
*08:42JST 日米の心地よい経済統計、中国の構造改革がワイルドカードにも
ドル・円は99円台後半で推移。先月13日に1ドル=93円79銭のボトムを付けてから反転しており、きのう1日までの上昇率は7%近くに上っている。
ここ数週間、円は日本経済に対するポジティブな材料に沿う形で下落しており、1日も6月の日銀短観で中小企業まで景況感の改善が広がっていることが為替相場に影響を与えたようだ。短観は今月の参院選で自民党の追い風になるとみられ、衆参ねじれの解消と黒田日銀による異次元緩和のエンジン加速への期待感が強まれば、円相場の下落基調が一段と鮮明化する公算が大きい。
米国では、サプライマネジメント協会(ISM)が発表した6月の製造業景況感指数数が50.9で着地し、前月から1.9ポイント改善。景気判断の境目である50を2カ月ぶりに上回った。
内訳では新規受注が51.9、生産指数が53.4にそろって改善する半面、雇用指数は前月から1.4ポイント悪化して48.7となった。雇用指数の悪化を受け、市場では米連邦準備理事会(FRB)が月850億ドルの資産購入ペースを縮小させないとの見方が浮上。ISM指数は米国の成長は着実に上向く一方でFRBの緩和継続が示唆されており、相場にとっては非常に居心地の良い内容に落ち着いた感がある。
とはいえ、アジアの景況感指数はさえず、特に中国の成長鈍化への懸念はくすぶり続けている。政府が発表した製造業購買担当者景気指数(PMI)は6月に50.1となり、前の月の50.8から低下。また、英銀HSBCのPMI確定値は48.2となり、市場予想を下回った。
中国の成長鈍化は輸出主導から消費主導の経済構造への転換という国策が絡んだ結果とはいえ、政策のかじ取りを誤れば回復の兆しが出てきた世界景気に重大な悪影響を与える可能性も否定できない。《RS》
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