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王者復活V・ロッシ 前人未踏の80勝を飾る 第7戦オランダGP
最高峰のMotoGPクラスで、バレンティーノ・ロッシ(イタリア ヤマハ)が優勝、前人未到の通算80勝目を挙げた[写真拡大]
オートバイのロードレース 世界選手権シリーズ第7戦、オランダ北東部のTTアッセン・サーキットで、決勝レースが行われ、最高峰のMotoGPクラスで、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が優勝、前人未到の通算80勝目を挙げた。2位にはマルク・マルケス(ホンダ)、3位は初のポールポジションを獲得したカル・クラッチロー(ヤマハ)、4位ダニ・ペドロサ(ホンダ)、5位ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)と続いた。
決勝レースは毎年6月の最終土曜日に行う、伝統と歴史のある名門サーキット・アッセンは、レース前から異様な雰囲気に包まれた。前日のウォームアップ走行で転倒、鎖骨骨折し、一時は決勝レース欠場を発表していたロレンソが、緊急手術を経てレースに戻ってきたのだ。どよめく10万人の観衆、まさにマン・オブ・スチール(鋼鉄の男)だ。
レースは、気温16度、路面温度20度のドライコンディションの中、24台のマシンがスタート。初のPPを獲得したクラッチローがスタートに失敗、代わってトップに立ったのが、5番グリットからスタートしたペドロサだった。次いで2番グリットのマルケス、ブラドル、ロッシ、クラッチロー。6周を過ぎた最終コーナー“魔のシケイン”で、ロッシの見事なハードブレーキングが決まり、トップを走っていたペドロサを抜き、首位に立った。
ロッシはそのまま首位を保ち、安定したリズムを刻みながら優勝した。ロッシの優勝は、2010年10月第15戦マレーシアGP以来2年8ヶ月振り、キャリア通算106勝目だった。
一方で、このレースを沸かせたのが12番グリットから負傷を押して参戦したロレンソ。一時は表彰台を狙う位置、4位まで迫ったが、ペドロサに次いで5位を確保した。
これでロレンソのチャンピオンシップのポイントは、1位ペドロサとの差が前回の7ポイントから、わずか2ポイント増えただけの9ポイント差となり、2位をキープした。怪我を押して出場したのはこのポイントを意識してのことだった。
優勝したロッシ談「本当にうれしい、優勝したことが信じられない。一時はもう勝てないと思った。これを機に今後も優勝を狙う走りをしたい」と次のドイツGPに意欲を見せていた。(編集担当:犬藤直也)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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