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ブラジル大統領の支持率急落、袋小路に入った経済への苦境
記事提供元:フィスコ
*10:02JST ブラジル大統領の支持率急落、袋小路に入った経済への苦境
最新の世論調査結果から、ブラジルのルセフ大統領の支持率がデモ発生前の3週間前から27ポイント急落し、30%にとどまったことが判明した。低質な公共交通網への反発から始まり、サッカースタジアムの巨額な建設費まで飛び火したデモ参加者の不満が、大統領への支持率低迷につながったもようだ。
ただ、今回の調査結果はルセフ大統領個人に対する不満ではなく、政治全般への不満に表れている。大統領は先月24日、公共交通の質改善に500億レアル(約2兆2300億円)を投じる方針を表明。デモ参加者はこれに満足することはなく、コンフェデレーションズカップの決勝戦であるブラジル-スペイン戦にはブーイングの強さから大統領の欠席が余儀なくされるという異常事態に陥った。
また、外国為替市場では週末28日に通貨レアルが対米ドルで急落。大統領が表明した500億レアルの運輸網改善策が財政収支を悪化させるとの見方が強まり、投資家がレアルに売りを浴びせたと分析されている。
レアル安が一段と進めば輸入インフレ期待の高まりがさらなる金融引き締めを招き、引いては個人消費などの内需を一段と冷え込ませる悪循環に陥りかねない。ブラジルのマンテガ財務相は「バス料金を引き下げれば、財政均衡のため新たな税金を創設する必要が生じる」と発言。来年にはワールドカップを控えたブラジル経済が岐路に立たされている。《RS》
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