NY金:続落で1211.6ドル、直近安値を再度更新

2013年6月28日 07:03

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記事提供元:フィスコ


*07:03JST NY金:続落で1211.6ドル、直近安値を再度更新

NY金は続落(COMEX金8月限終値:1211.6 ↓18.2)。長期的な下落トレンドが続くなか、26日につけた1223.2ドルからの戻りの鈍い動きが続き、日中高値はオーバーナイトの1244.2ドルにとどまった。午後には1206.1ドルまで直近安値を更新した。

今週は週初24日を皮切りに連銀幹部による講演(発言)が多く予定されている。19日のバーナンキ議長によるプレスカンファレンス後に連銀幹部はマーケットの沈静化に努めているとも捉えられる発言が続いている。27日は、連邦公開市場委員会で投票権を持つメンバーのダドリー・ニューヨーク連銀総裁が労働市場に関して、「健康的な状態だとは言えない」と発言。資産購入縮小に関しては「tighteningとは違う」とし、「縮小は後半から開始し、14年半ばに終了することが妥当と言えるが、タイミングはカレンダー的なものでなく、あくまでも経済見通しの変更にともなう」との見解を示し、19日の公式見解から大きく変えていない。

午後には投票権を持たないロックハート・アトランタ連銀総裁が「各市場はバーナンキ議長のメッセージを間違えて解釈したとも見られる」と発言している。なお、バーナンキ議長の任期は来年1月までとなるなかで、ロックハート氏は「議長の交代は連銀による金融政策に影響を与えない」との見解を示している。《KO》

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