【特集】観光立国ニッポン(2)訪日外国人旅行の日本国内消費額が増加基調

2013年6月24日 14:36

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■訪日外国人数の増加で旅行中の日本国内消費額も増加基調

 訪日外国人数の増加に伴って宿泊、買い物、飲食など、訪日外国人による旅行中の日本国内での消費額が増加基調となっている。

 国土交通省観光庁の訪日外国人消費動向調査によると、12年の訪日外国人の日本国内での1人当たり旅行中支出額(推計)は11万1983円となり、11年に比べて1.7%減少した。国別には中国16万154円、米国13万244円、シンガポール11万2665円、香港10万9934円、マレーシア10万5676円、タイ10万4893円、台湾8万5266円、韓国6万1983円などとなっている。

 1人当たり支出額は僅かに減少したが訪日外国人数が大幅に増加したため、12年の訪日外国人の日本国内での旅行消費額(パッケージツアー参加費に含まれる国内収入分を加えた推計)合計は1兆861億円となり、11年に比べて33.5%増加した。国別には中国2688億円、台湾1648億円、韓国1466億円、米国979億円、香港655億円の順となり、費目別構成比は宿泊料金34%、買い物代31%、飲食費21%、交通費11%の順である。

 さらに、観光庁が4月30日発表した13年1月~3月期の訪日外国人1人当たり旅行中支出額は11万2594円で前年比4.0%減少したが、旅行消費額合計は同13.2%増加の約2539億円だった。中国からの旅行者数減少で1人当たり支出額は減少した形だが、円安効果に加えて、格安航空会社(LCC)の就航拡大でアジアの若者が日本に旅行しやすくなったことも訪日外国人数の増加につながり、平均宿泊数の増加も消費額を押し上げているようだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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