ソフトバンク、シロキ工業など/本日の注目個別銘柄

2013年6月19日 16:07

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記事提供元:フィスコ


<9984> ソフトバンク 5460 +220買い優勢。ディッシュがスプリント買収からの事実上撤退を宣言、同社のスプリント買収が大きく前進と伝わっている。ディッシュ側では今後、クリアワイヤのTOBに資源を集中していくもよう。もともと、スプリントの買収に関しては優位性を保っていたとみられるが、ひとまずは安心感が先行する状況になっているようだ。ただ、クリアワイヤが保有する周波数の確保が大きな焦点であり、ディッシュとの周波数の取り合いに対する不透明感は今後も残ることになる。

<8316> 三井住友FG 4240 +210メガバンクの中でも強い動きが目立つ。野村では投資判断「バイ」を継続で、目標株価を4300円から5100円に引き上げている。資金利益が他行比で健闘していること、相対的に劣後していた手数料収益のモメンタムが改善してきていることなどから、他行比でも大きい業績予想の上方修正を行っている。なお、本日は米国株高、海外投資家の資金流入観測などを背景に、メガバンクは総じてしっかりの展開へ。

<9132> 第一中央汽船 110 +10急伸。本日は海運株が業種別上昇率の2位、バルチック指数が4%の上昇となり、前日に続く上昇となっている。アジア欧州航路のビック3がネットワークを組むことで、船舶の供給過剰状態が緩和されるとの期待なども、バルチック指数上昇の背景のもよう。中小型海運株の中では、バルチック指数との連動性が高いとされる同社に関心が向かいやすいようだ。

<4043> トクヤマ 334 +13しっかり。ドイツのシリコンメーカーであるワッカーケミが上昇、ポリシリコン価格は底打ちを探る状況にあるが、市場が再度成長しており需給は均衡、価格は下期に再度上昇する可能性との見方などを示したようだ。国内の関連銘柄の一角として、同社には連想買いが波及する展開のもよう。

<2371> カカクコム 3100 +151買い優勢。クレディ・スイス(CS)では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も2100円から3500円に引き上げている。当面は価格.comと食べログの両輪でEコマース市場の平均成長率を上回る成長が見込めると評価。構造的な競争力の高さを再評価すべき局面としている。本日は投資判断格上げの動きも数少なく、より関心も高まる状況のようだ。

<3657> ポールHD 2609 +94大幅高。前日には上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は7.7億円から10.1億円に上方修正、ソーシャルゲーム市場やアミューズメント機器市場が好況であり、デバッグ・検証業務の受注が増加しているもよう。上振れの可能性は高かったとみられるが、ゲーム関連が賑わう中でストレートに手掛かり材料視される格好に。

<4714> リソー教育 8870 -710下げ目立つ。前日には公募・売出の実施を発表している。株式価値の希薄化懸念、目先の需給懸念などが先行する状況のようだ。公募・売出の合計株数は、自己株式を除いた発行済み株式数の14.6%の水準。本社など新設のための土地取得、新教室開設資金などに調達資金を充当するもよう。

<7243> シロキ工業 222 +22急伸。一時は年初来高値を一気に更新する展開となっている。特に目立った材料は観測されておらず、低位材料株循環物色の一環と観測される。特定資金の流入思惑などをはやしているとみられるが、最近ではこうした材料株物色の資金の回転は極めて早まる状況にもなっている。本日も直近で賑わった材料株が総じて崩れる状況に。

<2151> タケエイ 4180 +275上げ目立つ。いちよしではレーティングを「B」から「A」に格上げ、フェアバリューは4700円としている。株価調整によって割安感が拡大したことを格上げの背景にしている。受注単価の値上げ進展など収益性改善によって、今期営業利益は一転して増益になるとの見通しも維持しているようだ。

<4503> アステラス 5050 +210しっかり。皮膚用薬部門の資産売却を検討と一部で報じられている。資産は5-10億ドルと評価される可能性があると伝わっている。事業の選択と集中策として評価対象につながる状況のようだ。また、大和では医薬品セクターのトップピックとして位置づけている。業績見通しの安定感、継続的な株主還元の強化期待などを評価としているもよう。《FA》

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