今日の為替市場ポイント:投機的な円買いは拡大せず

2013年6月12日 08:35

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記事提供元:フィスコ


*08:35JST 今日の為替市場ポイント:投機的な円買いは拡大せず

昨日11日のドル・円相場は、東京市場では98円98銭から97円78銭で軟調推移。欧米市場では、一時95円59銭まで下落し、96円04銭で取引を終えた。

本日12日のドル・円は、96円前後で取引される見込み。日銀による長期資金供給策の導入は見送りとなったが、量的・質的金融緩和策は維持されている。投機的な円買いが拡大する状況ではないとみられており、ドル・円は95円台後半で下げ渋る可能性がある。

日銀は11日の金融政策決定会合で金融政策の現状維持を決めた。市場参加者の間では、共通担保資金供給オペ(長期資金の供給策)の最長期間を現状の1年から2年程度に延長する可能性との観測が浮上していたが、今回の会合では期間の変更はなかった。

市場参加者は、日銀が最長期間の延長を見送った理由として、債券市場が一時期と比べて落ち着いていること、ポートフォリオ・リバランス効果を想定して、金融機関に対して国債からリスク資産(外国債券を含む)への資金移動を求めている日銀が、金融機関に国債投資資金を供給することは不自然であるとみなされる可能性があること、資金供給期間を2年程度に延長した場合、「2年で物価上昇率2%達成」の目標との整合性に問題が生じることが挙げられている。

ただし、国内外の株式市場や外為市場の反応は過剰であるとの声が聞かれており、外為市場で円高がさらに進行する可能性については懐疑的な見方がある。《KO》

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