米株式:上昇、短期間での急落後の反発の動き続く

2013年6月7日 23:53

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記事提供元:フィスコ


*23:53JST 米株式:上昇、短期間での急落後の反発の動き続く

米株式市場

上昇。S&P500の現物は、5月22日に1687.18まで史上最高値を更新した後から6日までの下落(安値は6日の1598.23)で90程下落。5月1日と2日に連銀と欧州中央銀行が更なる緩和政策の余地が残されていることを示唆し、5月3日に発表された4月の雇用統計後の上昇から22日の史上最高値までの上昇をほぼ同じスピードで取り消した。5月22日から値動きの荒い展開が続き、短期間で大幅に下落していた中で、6日に1600を割り込んで50日移動平均線という分かりやすい水準に達したことで、6日は午後に下げ幅を縮小。この勢いが続き7日も反発の勢いが続いている。

本日は連銀による資産購入は予定されていない。今月は、債券購入は17日の47.5-57.5億ドルが最大規模となっている。再来週19日のバーナンキFRB議長によるプレスカンファレンス、21日の4つの先物やオプション取引の決済日 が重なる3ヵ月に一度の「クアドプル・ウィッチング」、28日のラッセル・リバランスなどのイベントが重なるなかで、資産購入縮小への憶測が続き来週も値動きの荒い展開となる。S&P500現物は1648から53程がレジスタンスになる中で、史上最高値を更新した22日にその後急に売られた際のテクニカル的なダメージは大きく、再び50日移動平均線や1600を割れば売りの動きが加速することになる。

7日朝方に発表された5月の雇用統計に関しては非農業部門雇用者数が17.5万人となり、市場予想を上回った一方で、失業率は7.6%と予想や前月の7.5%を上回っている。5月22日にバーナンキFRB議長は景気見通しに関しての証言で「今後数回の会合の間で資産購入縮小発表することが考えられる」との見方を明らかにしており、市場では20万人以上の増加の持続が必要との見方が強い。今週、民間のデータでは5月のISM製造&非製造業とADP雇用統計で雇用の悪化が示されていたが、非農業部門雇用者数が市場予想を上回っていた前月4月の際も今回と同様に民間のデータは悪化を示していた。

雇用統計発表、また寄り付き後にゴールドマン・サックスのハツィアス氏がCNBCにて資産購入縮小のタイミングに関し「9月はあり得るが、12月の可能性の方が高い」と発言している。氏は週初にブルームバーグTVのインタビューにおいて「2%の経済成長の持続とインフレが連銀の目標(コアで1.5-1.6%)を大きく下回る間は、12月まで縮小はないだろう。一方で、非農業部門雇用者数が20万人を超える状態が続きコアインフレが加速すれば早期の縮小が見込める」と発言していた。

ブルームバーグは、59人のエコノミストへの調査結果として、メディアンは10月29-30日後の連邦公開市場委員会(FOMC)に連銀は資産購入縮小を開始するとなっていることを明らかにしている。規模にかんしては、現状の850億ドルから650億ドルへの縮小がメディアンとなっている。

個別銘柄では、アパレルのギャップ(GPS)が市場予想を上回る5月の既存店売上高を発表している。

なお、熱帯低気圧アンドレアはフロリダ州から北上して東部(ノース&サウスカロライナ州)付近に向かっている。

海外では、メルケル独首相が「トルコでの状況を注視」していると発言。ドイツではトルコ移民が多い、という背景以外にもトルコでのデモが続いている為に国際的な注目は高まっているようだ。

S&P 500は16.35高の1638.91前後で推移、ナスダック総合指数31.39ポイント高の3455.44ポイント前後で推移、ダウ平均株価は178.74ドル高の15219.36ドル。(日本時間22時45分時点)。
《KG》

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