日野自動車がケニア市場に参入、豊田通商と販売面で協業

2013年6月7日 17:30

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ケニアの首都ナイロビに新設した販売・サービス拠点(写真:日野自動車)

ケニアの首都ナイロビに新設した販売・サービス拠点(写真:日野自動車)[写真拡大]

 日野自動車は7日、豊田通商と協業し、ケニアでトラックの販売を開始すると発表した。現地時間6月6日(日本時間6月7日)に、ケニアの首都ナイロビに新設した販売・サービス拠点で記念式典を実施した。

 ケニアは東アフリカ地域の中核国として注目を集めており、東アフリカ共同体(EAC:East African Community)による域内経済発展と共に国内経済が急成長し、商用車需要も今後の成長が見込まれている。

 まずは海外市場における日野の主力車種である中型トラック「HINO 500シリーズ」を導入する。販売は、同国で自動車販売の実績とネットワークを持つ豊田通商子会社のトヨタケニアが担い、2013年度の販売台数は300台を計画している。現地企業に委託し、ノックダウン生産による供給となる。

 日野はアフリカを「育成市場」と位置付け、豪州・アジア、中南米地域に次ぐ市場へと育てるべく取り組んでおり、今回のケニア進出により同地域におけるさらなる事業成長を図る。

 また、豊田通商は1964年よりアフリカ市場で自動車販売を開始し、現在ではアフリカ地域を、豪亜・中国・北米・欧州に続く重点地域と位置づけ事業拡大を目指している。8社の出資代理店を持ち、徹底したサービス体制や強い販売ネットワークを築いている。今後もアフリカでの事業基盤を生かし、日野トラックの販売支援事業に取り組んでいく。

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