【菜々美のマーケットにつぶやき】外国人投資家の売りは一部にすぎない、選挙で勝利なら再び買い姿勢強めることも

2013年6月7日 14:32

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

  「いつ調整が来てもおかしくない」、といわれながら日経平均は大きいフシだった1万1000円を突破し、あれよあれよという間に1万5000円を突破しました。しかし、2万円は時間の問題で、一部では4万円の声も聞かれる状況となったことから一転して大幅な下げです。つくづく相場は難しいものだと思います。人間と同じように相場も生身ということだろうと思います。

  とくに、今回も個人が信用買いを膨らませたところを外国人投資家にうまく利食われたようです。でも、心配ないと思います。外国人投資家の売りは一部にとどまっており基調的には心配ないとみてよいでしょう。

  外国人投資家が基本的に日本株に引き続き強気堅持とみられるからです。それは、やはり安倍政権の強さに対する評価だと思います。これまで、次々と交代した政権から、今度の安倍政権は長期安定の可能性とみているのではないでしょうか。

  そのためには、私たち国民が安倍政権を支持しているかどうかが重要なポイントとなります。短期的な面に重点を置く人にとっては、このところの株安や生活必需品の値段の上昇はおもしろくなく、不満の対象でしょう。でも、安倍政権をダメというなら、代わりになるような人がいますか、という問いが表面化してくるのではないでしょうか。タカ派的安倍政権といわれますが、今の国際社会ではハト派的な話し合いだけでは限界があります。凛とした姿勢の中に柔軟な話し合いが今の外交には必要だと思います。今日本の置かれている立場は、「ハトさんよりタカさん」の出番ではないでしょうか。

  まもなく東京都議選に続いて参議院選挙です。選挙前の支持率、さらに選挙結果は政権基盤の強さを見るうえで外国人投資家にとっては非常に大切なイベントだろうと思います。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【編集長の視点】ファーストリテイは5月売上高がプラス転換も強弱感が交錯しもみ合い(2013/06/05)
【株式評論家の視点】オリンパスはソニーとの協業に期待、過去最高の利益復帰も遠くない(2013/06/05)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事