【狙い場・買い場】日立金属は合併効果先取りを信用好需給が側面支援し三段上げに再発進思惑

2013年6月5日 11:18

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  日立金属 <5486> は、今年7月1日を効力発生日に日立電線 <5812> と合併、合併後の今3月期予想業績は、一部分を開示、全体は未定としていたが、6月14日発売予定の東洋経済会社四季報夏号では、大幅増益転換と観測速報されており、先取りして三段上げへの再発進思惑が高まる見込みである。売り長で逆日歩のつく信用好需給も、側面支援材料となろう。

  同社の業績は、前期に昨年10月、今年1月と2回の下方修正が続き、営業利益は、期初予想の500億円が425億円、220億円、純利益が、同じく285億円が252億円、120億円と次々と引き下げられ、結局、営業利益は210億7900万円(前々期比53%減)、純利益は129億5500万円(同27%減)と減益転換して着地した。自動車関連分野の特殊鋼やダクタイル鋳鉄などの需要は、堅調に推移したものの、エレクトロニクス関連分野や工作機械・FA関連分野の需要回復が遅れていることが要因で、2回目の業績減額は、戦略的な備蓄を進めてきたレアアースの価格が低下、在庫評価損約150億円を計上したことなどが要因となった。

  これに対して今期業績は、日立電線との合併の影響を反映した予想数値がまとまり次第、開示するとして、合併前の業績として売り上げを5400億円、営業利益を430億円と見込んだ。同じく日立電線も、暫定的に今期売り上げを3100億円、営業利益を85億円と予想している。東洋経済会社四季報夏号では、合併後の今期業績を日立電線の9カ月分上乗せとして売り上げ7800億円、営業利益490億円、純利益300億円、1株利益70.1円と観測速報しており、早期の業績開示が求められることになる。

  株価は、前期業績の1回目に下方修正でつけた524円安値から今年3月高値959円まで一段上げ、同高値から調整した今年4月安値797円から年初来高値1237円まで二段上げし、この上げ幅の半値押し水準の1000円台固めを続けている。今期予想業績が、四季報の観測速報通りとなるとするならPERは14倍台と割安であり、売り方の買い戻しも加わって三段上げへの期待も高まってくる。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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