ソニー、ルネサスなど/本日の注目個別銘柄(5月20日)

2013年5月20日 16:58

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記事提供元:フィスコ

[本日の注目個別銘柄]

<6758> ソニー 2162 +116

大幅反発で高値更新。米バロンズ紙で取り上げられており、物色の手掛かりにつながっているとの見方も。優れた製品やサービスを持っているのに株価は出遅れ、上昇余地は40%超などと紹介されている。また、テレビ事業やモバイル事業も来年度中に好転、スマートフォンにも商機があるとのCLSAアナリストの指摘なども伝わっている。

<5631> 日本製鋼所 723 +100

ストップ高。日本、インド両政府が原子力協定交渉の再開で合意すると報じられている。インドは20年までに原発18基の建設を計画しており、交渉再開に伴って、日本の原発関連銘柄にはビジネスチャンスの拡大が期待される状況へ。同社も圧力容器部材で世界トップシェアを占めており、先行き期待などが高まってきているようだ。木村化工機<6378>などの関連銘柄も強い動き。

<6369> トーヨーカネツ 378 +28

急伸。米エネルギー省では、シェールガスを含むLNGの対日輸出を解禁と伝わっている。LNGの輸入拡大が想定される中で、備蓄タンクの需要増なども期待される状況のようだ。シェールガス関連としての位置づけが高い材料株として、石井鐵工所<6362>などとともに短期資金の矛先が向かう状況へ。

<6723> ルネサス 616 +98

大幅続伸。先週末に安倍首相が発表した成長戦略の第2弾においては、公道での自動走行の実証実験を進めるなどと、自動車の自動走行の開発を支援する政策も盛り込まれている。年初には、今年度から自動走行車にも搭載が可能な制御用マイコンの開発に乗り出すなど伝わっていたこともあり、同社にも政策支援の動き、今後の事業機会の拡大などが想定される状況となっている。なお、自動走行関連としては、クラリオン<6796>なども強い動きに。

<6310> 井関農機 429 -6

伸び悩みマイナス圏に。先週末、安倍首相が成長戦略の第2弾を発表、農家の所得を10年で倍増する考えを表明など、農業強化策も盛り込まれている。ただ、先週末に急伸しているように、期待感は十分織り込まれていた状況であり、短期的な出尽くし感なども優勢になっている。農地を集約する施策などは、整備費用がかさむなどといった懸念も生じているようだ。

<7744> ノーリツ鋼機 887 +150

ストップ高。先週末に決算発表、今期の大幅増益見通しが買い材料視されている。前期営業利益は6.2億円で前期比2%増益、3月に発表した修正値水準での着地となっている。一方、今期は27.5億円で同4.5倍の見通し、買収会社が通期で寄与するほか、遠隔画像診断サービスなども需要が増加へ。四季報予想9億円などを大幅に上回る水準でインパクトが強いようだ。

<7007> 佐世保重工業 125 -4

軟調。先週末に決算を発表、前期経常損益は8.2億円の赤字、今期も28億円の赤字見通しとしており、失望売りが強まる状況のようだ。赤字幅拡大は想定されていたものの、水準は予想以上に大きいとの見方。また、中期計画を発表しているが、来期も経常損益は5億円の赤字が残ると見込んでいるようだ。

<4651> サニックス 1388 +300

ストップ高。米ゴールドマンが日本で再生可能エネルギー事業を展開、今後5年間で3000億円を投じる方針と伝わっている。再生可能エネルギーの普及に一段と弾みがつくとして、太陽光発電システムを手掛け、今期の業績急拡大が見込まれている同社にも関心が高まる格好へ。信用取組動向にも厚みがあり、需給妙味なども高まりやすいとみられる。

<9501> 東京電力 726 +100

ストップ高。週末の一部報道では、柏崎刈羽原発1号機と7号機の運転再開を原子力規制委に申請する方針を固めたと伝わっている。会社側では否定コメントをリリースしているが、事業環境が好転に向かってきているとの期待感を反映する動きにも。また、米シェールガスの対日輸出解禁も伝わっており、電力業界全般的にコストの低減につながるといった期待も高まる格好に。

<5002> 昭和シェル 895 +62

大幅高。三菱UFJが投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も700円から1000円に引き上げており、見直しの動きにつながっているようだ。第1四半期にCIS太陽電池事業が黒字転換、同事業を中心に業績予想を上方修正しており、今12月期経常利益は会社計画450億円に対して615億円としている。また、年間配当金も、会社計画18円に対して36円を予想しているようだ。

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