【アナリストの眼】ケンコーマヨネーズ株価は高値挑戦の展開、先行投資負担で営業益横ばいもコンビニ向け等好調で業績に期待

2013年5月16日 09:19

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<業績&株価分析>

 業務用マヨネーズ・ドレッシング類大手のケンコーマヨネーズ<2915>(東1)に注目したい。株価は高値圏で堅調に推移している。短期調整が一巡して3月の高値を試す動きが期待されそうだ。

 5月9日発表の前期(13年3月期)連結業績は前々期比5.1%増収、同29.6%営業増益、同24.1%経常増益、同36.8%最終増益だった。外食・コンビニエンスストア向け調理加工品、マヨネーズ・ドレッシング類、タマゴ加工品、量販店向けサラダ類などが好調に推移した。工場稼働率上昇や生産工程改善の効果に加えて、原料の鶏卵相場下落なども寄与して期初計画を上回る増収増益だった。配当は同1円増配の年間21円とした。

 今期(14年3月期)連結業績見通しは売上高が前期比1.8%増の555億円、営業利益が同2.1%減の27億20百万円、経常利益が同0.2%増の25億80百万円、純利益が同0.8%増の14億20百万円としている。新工場稼働に向けた投資負担などでほぼ横ばいの計画だが、外食・コンビニエンスストア・量販店向けの好調に加えて、コスト低減効果などの寄与も期待されるだろう。なお配当予想は前期と同額の年間21円(第2四半期末10円、期末11円)とした。

 「マヨネーズ・ドレッシング」から「ソース」に事業展開し、さらに「サラダカフェ」「サラダ料理」「世界のソース」「タマゴ製品」など新規領域への拡大戦略が順調に進展している。サラダカフェ事業の店舗展開も百貨店内への新規出店が本格化している。また静岡県富士市に建設を決定した新工場は14年4月稼働目標で、海外は中国・杭州の新工場が本格稼働し、インドネシアの合弁会社は13年7月の工場稼働を目指している。海外事業展開も本格化して中期的に収益拡大が期待されるだろう。

 株価の動きを見ると短期調整を挟みながら水準を切り上げている。3月26日の高値932円から一旦は反落して850円近辺まで調整したが、足元では900円台に戻して3月高値に接近している。短期調整が一巡して上値を窺う動きだろう。5月15日の終値915円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS99円92銭で算出)は9~10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間21円で算出)は2.3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1041円54銭で算出)は0.9倍近辺である。

 日足チャートで見ると一旦割り込んだ25日移動平均線を回復して上伸し、強基調へ回帰する動きとなった。また週足チャートで見ると26週移動平均線近辺から反発して、サポートラインを確認する形となった。指標面には割安感があり、3月の高値を試す動きが期待されるだろう。1000円台乗せも視野に入りそうだ。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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