【アナリストの眼】上場来高値更新のチムニー、1次~3次産業まで一貫提供に特徴、増収増益、指標になお割安感

2013年5月14日 09:28

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<業績&株価分析>

 居酒屋チェーンのチムニー<3178>(東2)に注目したい。株価は足元で動意付き上場来高値を更新している。先高期待を強めて上値追いの展開が期待されそうだ。

 10年4月に上場廃止、12年12月に再上場した。飲食事業では居酒屋業態「はなの舞」「さかなや道場」などを直営とFCで展開し、コントラクト事業では受託食堂の展開を本格化している。13年3月末時点の店舗数は飲食事業とコントラクト事業の合計で直営397店舗、FC292店舗となった。

 他社との差別化戦略としては、漁業などの一次産業、その食材加工などの二次産業、店舗で商品を提供する三次産業まで一括して管理するという、飲食業の六次産業化に向けた取り組みを強化している。非連結子会社の魚鮮水産では漁業と鮮魚仕入れを行い、4月には中部飼料<2053>と合弁で本マグロなど農畜水産物を販売する中部チムニーを設立した。

 今期(13年12月期)業績(非連結)見通しについては、既存店売上前年比97.0%、飲食事業直営新規出店50店舗などを前提として、売上高が前期比6.7%増の448億20百万円、営業利益が同7.0%増の35億20百万円、経常利益が同4.3%増の34億40百万円、純利益が同20.8%増の15億26百万円としている。新規出店効果などで増収増益の見込みだ。

 5月8日発表の第1四半期(1月~3月)売上高は104億92百万円、営業利益は7億30百万円で、通期予想に対する進捗率は売上高が23.4%、営業利益が20.7%だった。期中の新規出店を考慮すれば概ね順調な水準だろう。月次売上(前年比)で見ると、13年4月は全店103.1%、既存店94.4%、13年1月~4月累計は全店107.7%、既存店93.7%となっている。

 5月8日には自己株式取得も発表し、取得株式総数の上限73万5000株で自己株式除く発行済株式総数に対する割合3.80%、取得価額総額の上限7億35百万円、取得期間5月9日から8月31日までとしている。

 株価の動きを見ると5月9日に動意付き、上場直後の高値957円を一気に上抜いて高値を更新した。自己株式取得を好感した動きのようだ。5月13日には1031円まで上値を伸ばす場面があり、終値1019円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS78円91銭で算出)は13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.0%近辺、実績PBR(前期実績のBPS558円26銭で算出)は1.8倍近辺である。

 急騰したため目先的には過熱感を強めているが、上場来高値を更新したことで先高感も強めている。指標面に割高感はなく、短期調整を挟みながら上値追いの展開が期待されるだろう。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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