アートスパークホールディングス:第1四半期業績は、利益面で早くも通期予想を上回る

2013年4月29日 07:34

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■利益率の高いUI/UX事業のライセンス収入の一部が前倒し計上される

 アートスパークホールディングス <3663> (東2)は、昨年4月にセルシスとエイチアイが、共同株式移転により経営統合されて設立・上場された企業。今12月期業績は、事業構造改革などの実施により、黒字転換を予想している。

 そのような状況の中、26日に13年12月期第1四半期連結業績が発表された。

 売上高11億52百万円、営業利益2億35百万円、経常利益2億31百万円、純利益2億3百万円と、利益面で早くも通期予想を上回る数値となった。

 要因としては、利益率の高いUI/UX事業のライセンス収入の一部が前倒し計上となったことが挙げられる。

 セグメント別売上高は、コンテンツソリューション事業3億31百万円、クリエイターサポート事業1億45百万円、UI/UX事業5億97百万円、アプリケーション事業78百万円。

 セグメント別営業利益は、コンテンツソリューション25百万円、クリエイターサポート事業△33百万円、UI/UX事業2億26百万円、アプリケーション事業4百万円となっている。

 コンテンツソリューション事業では、電子書籍サービスの多様化に伴い、スマートフォン市場での収益確保は成長途上段階。フィーチャーフォン向け市場でのシェアは従来水準を維持している。トピックするとしては、Andoroido向け電子コミック配信サービスで80%以上のシェアを継続している電子ビューワー「BS Reader」は、2月までにGoogle Playで200万ダウンロードを記録している。

 クリエイターサポート事業は、高機能を搭載した新製品の市場投入効果で、創作活動応援サイトのCLIP登録者数は3月末で28万人に増加している。また、継続した開発投資や新製品の立ち上げを継続する一方で、投資の選択と集中によるコスト削減効果が表れ始め、収益力強化に努めている。話題としては、2月に、高機能を搭載した「CLIP STUDIO PAINT EX」パッケージ版の販売を開始。

 好業績のけん引役となっているUI/UX事業とは、ユーザーと機器並びにソフトウェアの間で接点となり、相互がやり取りをするための一連の要素であるUI(ユーザーインターフェイス)と、機器やソフトウェアを通じて得られる楽しさや気持ちよさなどの体験であるUX(ユーザーエクスペリエンス)とを一体として考え、デザインとソリューション提供から実装開発までをトータルで行う事業。    この事業は、従来1月から3月に売上が集中する傾向にあるが、今期は第2四半期以降で計画していた製品ライセンス収入が第1四半期に計上されたことから大幅な増収増益となった。また、JVCケンウッドのAVナビゲーションシステム「彩速ナビゲーション」にエイチアイの3Dグラフィックス描画エンジン「マスコットカプセル イラプションST」が採用されている。

 アプリケーション事業は、事業規模の縮小を既に決定していて、継続案件となっている一部の受託開発やサービスを行っている。3月にはエイチアイ、KDDIと共同運営するエクササイズアプリ、「au Smart Sports Fitness」iOS版のサービスを開始している。

 今期13年12月期連結業績予想は、売上高37億円、営業利益1億円、経常利益95百万円、純利益90百万円と当初予想を据え置いている。

 経営統合により事業運営の効率化が早くも2年目の第1四半期から現れてきていることから、当初予想通り、今期の黒字化は固い。

 26日の株価は、前日比22円安の342円であったが、引け後発表された第1四半期業績が好業績であったことから、昨年4月に付けた上場来高値419円奪回に向けた動きが期待できる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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