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ブラザー工業、米コダック社のドキュメント・イメージング事業買収へ
ブラザー工業は15日、米イーストマン・コダック社が所有するドキュメント・イメージング事業買収のための資産譲渡契約を締結したと発表した。
コダック社のドキュメント・イメージング事業は、ブラザー工業の事業と関連の深いデータの読み取りや記録分野での技術革新に強みを持ち、主にハイエンドのドキュメントスキャナー、スキャナー用ソフトウェアおよびテクニカルサービスなどの事業をグローバルに展開している。
今回の買収が成立した場合、複合機、ドキュメントスキャナーなどの製品ラインナップの拡充や、小規模から中・大規模までの様々なオフィス環境へのハードウエア、サービス、ソリューションの幅広い提供が実現する。これによりブラザー工業は、ドキュメント、イメージング、ソリューションの分野における地位をグローバルに強化し、より多くの顧客へ優れた製品やサービスを提供することが可能となる。
コダック社及びその米国における子会社は、2012年1月19日、米ニューヨーク州の破産裁判所に「米連邦破産法11章(チャプター11)」に基づき事業再建手続きの申し立てを行っている。今回のブラザー工業による事業買収に関しては、破産裁判所による承認を経て、今後、同法11章363条の規定に基づき、ブラザー工業の入札条件を基準とした公開入札が実施される。破産裁判所管轄下の公開入札の結果等を踏まえ、最終的な買収者が決定する。
ブラザー工業が最終買収者となった場合、同社は、買収価格2億1000万ドル(約200億円)に対し、買収完了日における一般的な価格調整を実施した金額でドキュメント・イメージング事業を取得することとなる。この買収価格には、ドキュメント・イメージング事業の一部であるテクニカルサービスに関わる前受収益(負債)約6700万ドルなど、関連する特定の資産・負債が含まれる予定。
なお、同買収は裁判所による承認およびその他のクロージング条件の充足を経て、今年度上期中を目途に完了となる。
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