【相場熟者が答える投資相談】新日鐵住金は持ち合い解消売りで当面足踏みも中期有望

2013年3月6日 15:32

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  【問い】 新日鐵住金 <5401> を240円で5000株持っています。売るべきか悩んでいますので、よろしくお願いします。

  【答え】 3月6日(水)は4円高の251円と反発しています。

  株価は、昨年7月3日につけた昨年来の安値143円、9月3日安値144円、10月4日安値153円と160円割れで底値を確認から本年2月6日に昨年来高値281円と買われた後、上げ一服となっています。2月10日付の日本経済新聞朝刊が「同社は、取引先との持ち合い株式などを1500億円規模で売却する方針だ。新日本製鉄と住友金属工業の旧2社はそれぞれが顧客の株を持っていた。合併により重複して保有する形となった株などを圧縮し、財務を改善する。資金効率を高めて、機動的な投資に備える狙いもある」と伝えていましたが、重複保有先は、トヨタ自動車 <7203> やホンダ <7267> 、パナソニック <6752> (同0・5%)などが、相手先も新日鉄住金株を売る可能性があると指摘していましたので、積極買いが手控えられ、持ち合い解消売りが上値を抑えているようです。

  旧新日本製鐵と旧住友金属工業が昨年10月1日付で合併。合併後の初の決算となる13年3月期業績は、売上高が4兆3000億円(前期比5.1%増)、経常利益が600億円(同58.0%減)、最終損益が1400億円の赤字(同584億7100万円の黒字)、期末一括配当は1円(同1円50銭減)を見込んでいますが、2月14日の決算会見で、20%程度の連結配当性向目標を明らかにしたほか、今年度内に中期計画を発表する旨も明らかにしており、14年3月期業績予想に対する期待感は高まると予想されます。

  チャート的には、上値抵抗線として意識されてきた24カ月移動平均線を上抜いており、ようやく本格的なリバウンド相場に入った感があります。目先は、持ち合い解消売りが今月半ばあたりまで続きそうですが、13週移動平均線を割り込むような調整にはならないと思われますので、持続で良いでしょう。中期計画の内容次第では、買い増しもと考えます(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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